...僕の随筆を論じた文も理路整然としてゐた次第ではない...
芥川龍之介 「解嘲」
...いつも理路整然として...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...まことに理路整然として来ますよ……そうだ...
大阪圭吉 「闖入者」
...理路整然としてこの奇怪不思議なる殺人の動機を固執して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...廷章の詞は理路整然としていて誣告(じょうだん)でもないようであるから...
田中貢太郎 「竇氏」
...幸子も最初、井谷がいつもの急(せ)き込むような早口でしゃべるのを聞いていると、随分この人はと思うところもあったけれども、段々聞いて行くうちに、男勝りの親分肌(はだ)な気象から好意で云ってくれていることがよく分るし、それに何よりも、理路整然と、打ち込む隙もなく話しかけて来られるので、ぐっと俯伏(うつぶ)せに取って抑えられてしまった感じがした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二十五ここ迄(まで)は妙子は、始終両頬(ほお)に涙の条(すじ)を引きながら、時々洟(はな)を(か)んだりしたけれども、割合に落ち着いて、理路整然と、事細かに話した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...理路整然と詰め寄って行き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...如何にも理路整然としているし...
豊島与志雄 「失策記」
...謀叛などは思ひも寄らぬ」笹野新三郎の言ふことは理路整然として居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今はもう切れぎれにではなく理路整然と...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...資本主義と闘ってこれを打ち倒すための拠点になるものは労働組合だそれも急進的な左翼的組合でなければならん――そういう議論をお前は理路整然といろいろの論拠を並べて説いている私には議論が正しかろうとまちがっていようと...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...時に理路整然として講義調にもなるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いくら理路整然と説きすすめられていても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理路整然としている事は普通の論文や小説以上なのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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