...それは理論的に考えて見られぬでもないことではあるが...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...土壌(どじょう)の力学に関連してだいぶこの方面が理論的にも実験的にも発達して来たようではあるが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...理論的に言えば、破壊の起こる直前までの過程についてはプラスティックな物体の力学からある程度まではこぎつけられるが、ほんとうに破壊が起こり始めたが最後、もう始めの微分方程式も境界条件も全部無効になるから、これらの理論はその後の事がらについては全く一言の権利もなくなってしまう...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...理論的に範疇化したということ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併しそれにも拘らず性格は――云わば理論的に――人間的である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...その事物が人々によって理論的にか実際的にか取り扱われ得る通路を媒介とする勢力の消長でなければならないのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...かつて私は多少理論的に之を説明しようとした...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...そしてこの期待を理論的に実現しようとすると...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ニュートンは当時の国際的な技術水準を理論的に体現した人物であって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その唯物論から理論的には導き得ないものだというのが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その一つ一つを取って見ても理論的に一向体系的真実を持ったものでもなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...尤もシステムに依らず無理論的に拒絶することが現在の日本では流行らぬでもない...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...彼はだからその理論的に出来上った風格にも拘らず...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...理論的には正しい...
豊島与志雄 「故郷」
...そうして理論的に自家血液刺激療法が有効だとの結論に達し...
永井隆 「長崎の鐘」
...蒸発だの河水の流入流出だのが全然ない場合を仮定して、そういう理想的な場合について、理論的にいって、その分量はいくら少なくても、とにかく小便の分量だけ水嵩が増すと言っているのだ」という論である...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...それは地上で観測出来る現象から理論的に色々推理をして...
中谷宇吉郎 「雪」
...いくら理論的に秀れていても...
柳宗悦 「民藝四十年」
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