...すでに理論的にただ一通りの社会形態のみをもって必然的なものとする上から...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...そして元来本当のイデオロギー論は歴史的に見ても理論的に云っても唯物論のものでしかないのだが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...人間が社会的な束縛から解き放たれることによって初めて人々は理論的に物を考えることを学び...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この意味に於て夫は理論的に無理なきこと――併し之は習俗的な尤もらしさから厳重に区別されねばならぬ――を意味した...
戸坂潤 「科学方法論」
...各種の社会科学と歴史的に又理論的に如何に密接な連関を持つかに就いて...
戸坂潤 「科学論」
...相手の誤りを理論的に克服して之を相手に説得することが困難な場合が...
戸坂潤 「科学論」
...理論的には甚だ曖昧であることを免れなかったが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...作用運営という観念が理論的に何を指すかもよく判らないが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...理論的に偶然性を含んだ段階に仮説が発生すると云ったが...
戸坂潤 「辞典」
...いわば理論的に頭の中で考えたことである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...蒸発だの河水の流入流出だのが全然ない場合を仮定して、そういう理想的な場合について、理論的にいって、その分量はいくら少なくても、とにかく小便の分量だけ水嵩が増すと言っているのだ」という論である...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...出せなければ楽しむ訳に参らんからやむをえずこの過程を冥々(めいめい)のうちにあるいは理論的に覚え込むのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...理論的には遙かに進歩したものであると同じである...
平林初之輔 「文学方法論」
...すなわちそれは一方においては、実践的に、いわゆる『通信協会』の運動を、イングランド、スコットランド、及びアイルランドの全英国にわたって、燎原の火の如くに進展せしめると共に、また他方においては、理論的に、リチャアド・プライスのフランス革命謳歌に端を発するエドモンド・バアク対ラディカルズの論争となって現れた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...理論的に完成されていない部分や...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...説明すれば或る程度まで理論的には説明できない事はない...
三好十郎 「冒した者」
...だがもともと美術作品の観賞や批評は非常に強く生理的な適・不適や好悪にかかっているものであるからこれをいくら理論的にこまかく広く展開しても結局はまた生理的なものへ舞いもどってくるものだ...
三好十郎 「絵画について」
...理論的にこれを認めないとするには...
横光利一 「旅愁」
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