...併し君には他人の苦を理解する點に於て時にガサツな(自分自身の興に乘つた)淺い率直に任せすぎる處はないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...岩と氷とガレとの正確な触感……それらを鋭敏に理解する点に...
石川欣一 「可愛い山」
...「世間知らず」に表はれた事柄を本当に理解することも出来ないで軽蔑するなんて失敬だと云ふやうなおつもりだらうと存じます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...科学を理解する者の頭から純然とひねりだされた科学小説もなく...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...自然はそれを理解する人間の住民をもたない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...想像力がこのようにして成立し得ることを私は容易に理解する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...* 空間を論理的範疇として理解することが不可能であることは...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...第二はロマンティシズムをもっと歴史的な範疇と理解することであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そうしなければ文芸が認識である所以も、文芸の認識が本来の意味でのリアリズムである所以も、そうした文学の根本的な規定を、理解する緒口は、全くなかった筈だからである...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...彼は理解することができなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自己自身を理解するもの...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...現在およびすべての将来の予見を理解する手掛かりを与える...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...時を表象し理解する...
波多野精一 「時と永遠」
...我々の推論の構成要素である個々の観念を全て完全に理解するとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自分の絵を理解するための鍵(かぎ)はその中にある...
堀辰雄 「窓」
...行爲するものとの關係から理解することを意味する...
三木清 「歴史哲學」
...恰も神を求め信じる者のみが理解する神の意識と同じい高さで...
室生犀星 「愛の詩集」
...忽(たちま)ち女の理解すること能(あた)わざる人間となったのである...
森鴎外 「余興」
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