...さうして社會の大多數が優秀なる藝術を理解し得ないのも亦事實であらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...実質的な生命を洞察し理解し得ないものが所謂小乗の徒であるならば...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...さらにそれでもまだ理解し得ないものには...
高神覚昇 「般若心経講義」
...もし凡ゆる意味に於て座標と関係のないものならばこのような表現式は全く理解し得ない無意味な関数関係に終って了う筈である...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...理解し得ない理由があるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...大望のなんたるかを理解し得ないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス芸術を理解し得ないドイツ人の天性とをもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...勇壮とかことに純潔とかいうことを少しも理解し得ない俗人どもである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ワルワラの理解し得ない動機がある...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...私を理解し得ないために起るぼんやりした稀薄(きはく)な点がどこかに含まれているようでした...
夏目漱石 「こころ」
...何か常識の理解し得ない...
萩原朔太郎 「宿命」
...これは一〇対二一という理解し得ない比率であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...アメリカにおいて労働の労賃が高い原因は何であろうとも――彼はこれをおそらくすぐには理解し得ないであろうが――単に課税が行われていないということとは全く別の原因があるのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ここに説かれたごとき批判の意味をさえ理解し得ない状態にあるのであるから...
三木清 「科学批判の課題」
...作家としての完成を個人的自己完成としてしか理解し得ないため...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...科学文明で煎じ詰められた深刻な享楽主義をとても理解し得ない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...やはり能の使命を理解し得ない芸術界の浅薄児...
夢野久作 「能とは何か」
...子路風に率直に答えたのでは葉公が孔子を理解し得ないということがあまりに明白だったからである...
和辻哲郎 「孔子」
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