...かう云ふ事には最も理解がある可(べ)き文壇でさへ...
芥川龍之介 「饒舌」
...妥協と云ふ意味でなく自分さへ確かならそして母親の職業や境遇に同情と理解があるならばまた何も母が彼女の生活に積極的に障(さまた)げをしやうとするのでないならばあゝまできつぱりと結果をつけないまでも...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...文壇のドウスル連(れん)というようなものは最高文学に対する理解があるはずがなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...芸術にはとても理解があるんでね」この中華飯店のデブ主人が芸術に理解があるなんて...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...赤化ロシアの方が他の国よりもよほど理解があるといって梵語学者の仲間では賞讃しております...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...音楽などは日本物より西洋物の方により理解があると云う風なのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子は本家や幸子たちが奥畑との恋愛には理解があることを知っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それにしてもフランス人やロシア人にはいくらかは俳諧の理解があるということは文献に徴して証明することが出来そうである...
寺田寅彦 「チューインガム」
...表現するには表現者自身の理解がある筈である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...伯父さんにそれだけ理解があるなら...
豊島与志雄 「在学理由」
...あの連中にも理解があるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当に理解がある上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当にこちらの人柄に理解があるに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...何の理解があると云ふのだ...
平出修 「逆徒」
...先生にはつねに理解がある...
三木清 「西田先生のことども」
...当時は民藝品などに理解があるどころか...
柳宗悦 「四十年の回想」
...充分に郷土に對する理解があるし...
吉川英治 「折々の記」
...彼らに何の理解があるわけでもないが...
吉川英治 「私本太平記」
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