...学校で習ったレンズの理窟を一寸応用して見たまでなのです」そんな風に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...「みんなハムレットから教えられた理窟でしょう...
太宰治 「新ハムレット」
...理窟ばかり云っている...
直木三十五 「大阪を歩く」
...この理窟にゃ誰だってかなわねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに逗留をしていなければならぬ理窟はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ばかな! そんな理窟や学問はどこにもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...本人のような証拠を見せてくれと言ってるおいらの理窟がわからねえのかい」「証拠というて...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の寓意小説は只だ理窟ばかりを詰込んで...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...理窟に振り代えてみると...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...私は貴方からかれこれ云はれる気遣はない積りなんですから……理窟を云へばまあかうだがね...
平出修 「瘢痕」
...さりとて「も」の字尽(ことごと)く理窟なるにも無之候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...歌は感情を述ぶる者なるに理窟を述ぶるは歌を知らぬ故にや候らん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その中に主観的理窟の句がまじりては殺風景いはん方なく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...理窟の上より割り出だしたる語にあらねばその意義甚だ複雑にしてかつ曖昧なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...理窟を聞かせたってはじまらねえっていうんだけれど...
水上滝太郎 「遺産」
...わたくしも大分理窟だけは覚えました...
森鴎外 「カズイスチカ」
...理窟にもならぬことを人は言っている...
柳田國男 「地名の研究」
...相場が上っても下っても理窟がつくようになっているのであったが...
夢野久作 「鉄鎚」
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