...恐がるのだつて理窟にあはない恐がり方だつて附加へて云ひましたね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...是は理窟を聞かれるとよく解りませぬが...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...人の帶を蹈んどきやがつて何をつべこべ理窟を垂れやがるんでえ...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...』『そんな屁理窟(へりくつ)は解(わか)らん...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...『イ言はして置けば父をさし置きて我れ面白(おもしろ)の勝手(かつて)の理窟...
高山樗牛 「瀧口入道」
...わがままの理窟を言い...
太宰治 「酒ぎらい」
...今日つらつら考えると私のような野暮で物欲しげで理窟(りくつ)っぽい男は...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わからねえ理窟じゃねえか...
中里介山 「大菩薩峠」
...先方(むこう)でするのが当然だ」父の理窟はこうであった...
夏目漱石 「道草」
...もう少し待つて貰ひたいと言ふ言葉にも理窟(りくつ)があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたの口から聞こうというのです」「理窟ですな...
久生十蘭 「魔都」
...客が任意に置いて行くチップが有る所以で傭主が給料を出さぬということが殆ど理窟にならぬ悪弊で...
細井和喜蔵 「女給」
...この解り切った理窟を運行することが...
牧逸馬 「双面獣」
...酒倉の先生の理窟は世間には通りませんや...
牧野信一 「鬼涙村」
...その理窟めきて聞ゆるは二事二物を相対して言ふ意味ながら...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...いかに多く物事を知り理窟を明らめたりとて何の益あらん...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...こちらに何の反撥も起させず理窟も無しにただ同化して居られることである...
吉川英治 「折々の記」
...理窟や分別ではこぶとでも思うんですかい? ふらふらっと迷いこむ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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