...理窟に合つてゐればゐるだけ...
石川啄木 「病室より」
...忠志君の遣方(やりかた)の方が理窟に合つてると僕は思ふ...
石川啄木 「漂泊」
...それぞれ勝手な色彩の理窟があるんです...
大阪圭吉 「三狂人」
...小ムツカシイ理窟を云ふ若いやつが出て来た...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...ソレモ一理窟(ヒトリクツ)...
太宰治 「創生記」
...妙に理窟(りくつ)っぽくなったけれども...
太宰治 「パンドラの匣」
...理窟を捏ねるとかいふことは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...前述の如く私の詩は理窟ぽい事のみで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この理窟にゃ誰だってかなわねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...また理窟があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...産むのが目出たくないか――というような理窟になりますか知ら」「じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして理窟はいつでもはつきりしてゐるのに気持の底ではゴミゴミゴミゴミ懐疑の小屑(をくづ)が一杯です...
中原中也 「山羊の歌」
...何だか小理窟のようなことばかりをいって...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...理窟は判って居ても...
羽志主水 「監獄部屋」
...どうしたって畳を持ち上げなければならない理窟になる...
久生十蘭 「魔都」
...その理窟が分らないと云ふのは如何云ふ譯だと云ふに...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...実朝(さねとも)の「四方(よも)の獣(けだもの)すらだにも」はやや理窟めきて聞ゆる「も」にて「老い行く鷹(たか)の羽ばたきもせず」「あら鷹も君が御鳥屋(みとや)に」の二つはややこれに似たる者に有之候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...お前? 理窟を持っているから俺より強いんだって? ヘ...
三好十郎 「胎内」
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