...2俺の頭は小さい時から理窟つぽい頭であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何も彼も多くは疑問として存して唯(ほん)の理窟の言現(いひあら)はし方を少し宛(づゝ)違へた位で総て研究に属してゐる今日では学者と無学者とは相去る事幾何(いくばく)も無い...
内田魯庵 「犬物語」
...あり得べき理窟になる...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...理窟抜きに、俺は血に飢えていたのである...
高見順 「いやな感じ」
...何かと理窟を言って...
太宰治 「花燭」
...いけませんなどと屁理窟(へりくつ)言って...
太宰治 「酒ぎらい」
...理窟は確かにそれで良いのであるが...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...理窟(りくつ)を考えても...
夏目漱石 「行人」
...「そんなに理窟を云ふなら...
夏目漱石 「それから」
...何だか小理窟のようなことばかりをいって...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...一個撃(シングル)でやろうというのは理窟に合わない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...理窟(りくつ)は理窟だ...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...それは固より宗教を理窟詰にしようという考えであったから...
正岡子規 「病牀苦語」
...理窟を言っては泰衡兄弟の感情を害し...
柳田国男 「雪国の春」
...彼は『曲軒』という綽名(あだな)をもっている……ともするとなにかひと理窟こねるし...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...又話が理窟っぽくなるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...理窟だけは一通り云うことが出来ても...
横光利一 「旅愁」
...理窟もなにもなくなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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