...現金な男は見た事がない...
芥川龍之介 「俊寛」
...全く現金な両人だ...
海野十三 「火星探険」
...子供ってずいぶん現金なものねえ...
太宰治 「冬の花火」
...それから二三箇月の間と云うものは、女の所に用がないとなると、現金なもので、左大臣への御機嫌伺いも自然怠りがちにしていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それから現金なり物品なりの新規の受入れのある都度...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...学位を取った日から勉強をやめてしまうような現金な学者が幾人かはあるとしても...
寺田寅彦 「学位について」
...右の報を左に取る現金な都人から見れば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それは現金なもので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...現金な看護婦だと啓介が云ったほど...
豊島与志雄 「二つの途」
...張りきって力み返ったのは現金なものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...現金なんてはめつたに持つて歩く人はなくて...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...あれ美いちやんの現金な...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あれ美いちやんの現金な...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おっしゃる通りに……(内に入る)長五 現金な野郎だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...遊ばせておく現金なんてないもんなのよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...それでもお蔭様で生き上(あが)りますと又、現金なもので、折角、思い知った親の恩も何も忘れて博奕は打つ……××はする……...
夢野久作 「近世快人伝」
...実に現金な、浅墓(あさはか)な話だとは思ったが、しかし悪い気持ちはしなかったよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「現金なものですね...
横光利一 「夜の靴」
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