...女が珠を離すことが出來ませんでしたので...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...身は海松(みるめ)刈る潛(かづ)き女(め)の浪路のそこに沈み入り、眞珠、珊瑚の玉しける龍の宮居に目馴るれば、海の祕密を洩すやと、おほ海神(わだつみ)のうたがひに、をんなの才(ざえ)を奪はれて、さは愚かしくなりはてぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...百合子は今でも互ひに恋の珠玉を取交した時のことを思ひ出すことが出来た...
田山録弥 「百合子」
...数珠の玉なんか、もちろん、加工品だよ」「違います」「空気」「違います」「空気は鉱物じゃないよ」「だって、動物でも、植物でもないだろう」「頭悪いな...
外村繁 「夢幻泡影」
...それは世にも不思議な珠で...
豊島与志雄 「雷神の珠」
...木々の枝珠をつらぬく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それは古代支那銅貨や珠子(しゅし)などの発見である...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...田口の娘を相手にして珊瑚樹(さんごじゅ)の珠(たま)がどうしたとかこうしたとか云っていた時の方が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...指環に嵌(は)めた真珠のように大事に抱(だ)いて離さなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一つその御本尊の利益と、御坊の法力で、下手人を搜し出して貰はうか」「わけもないことだ」「萬一岡つ引のこちとらの方が一足お先に曲者を縛つたら何んとする」「おツ、數珠をきつて、岡つ引の子分にならうか、――若し又、其方(そつち)が負けたら」「十手捕繩返上と言ひ度えところだが、この髷節(まげぶし)をきつて、御坊の弟子になつても宜い」「言つたな、岡つ引奴」この爭ひは何處までも續きさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父親の泣いて居る顏を」眞珠太夫はうは言のやうに言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて真珠のやうな実もちらっと見えたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...仙署客鳴珠履過...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...手に数珠(ずず)を持っている...
森鴎外 「山椒大夫」
...曼珠沙華(まんじゅしゃげ)日の短い晩秋といえ...
吉川英治 「大岡越前」
...何処の村もみんな今日までに植付けを済ましたんだという事でした」「ほう……そうか」「うれしいでしょう……お父様」「お珠……おればかりが欣しそうだな」お珠はドキッとして慌てて...
吉川英治 「鬼」
...いない!」数珠梯子から飛びあがった伊部熊蔵(いのべくまぞう)と伊東十兵衛(いとうじゅうべえ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小薙刀(こなぎなた)を小脇に左の手に数珠(じゅず)を持って織屋(はたや)の門に立ちのぞいている尼さんがある...
吉川英治 「源頼朝」
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