...けだし珍妙なものだった...
石川欣一 「比島投降記」
...その顋(あご)に絡まる※(ひげ)は実にすこぶる珍妙なもので見られたざまじゃないと思った...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...今聞くと極めて珍妙な名称であるが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...また珍妙なものでもあった...
海野十三 「怪星ガン」
...珍妙な形をした人形の土器を出して...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...あはれに珍妙なものでありました...
太宰治 「津軽」
...珍妙な申合せをくっ付けたのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...すてきに珍妙な夢に襲はれた...
種田山頭火 「其中日記」
...想像してゐたよりもはるかに珍妙な仮装であることが判つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それはとにかく珍妙ないでたちにちがひなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あの記事なども科学者の目には実に珍妙なものであった...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...あたかもその医者の話す一つ一つの珍妙な物語を...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...珍妙な音楽を作り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かなり珍妙な問答がとりかわされたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...一八一四年当時の囚人が斯(か)くも珍妙な制服を着せられ...
中島敦 「光と風と夢」
...珍妙な歌をとほうもない大きな声で唄う...
久生十蘭 「キャラコさん」
...博士の珍妙な様子を見ると群衆は一斉にドッと笑い出したが...
久生十蘭 「魔都」
...尻からげして天晴れ定九郎振りよろしく珍妙な大見得切る...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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