...『延寿相談所』などという珍妙な看板が...
海野十三 「火星兵団」
...この珍妙な看板をかけた家の門をくぐる者が少くなかった...
海野十三 「火星兵団」
...つづいて、珍妙な、所謂「直言」が試みられている...
太宰治 「惜別」
...とても珍妙な事件が起った...
太宰治 「パンドラの匣」
...『諸君は……身体の……健康を……壮健にし……』などといふ珍妙な文句が聴衆を失笑させたことも度々であつた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...ロイド眼鏡のオヤジの恰好は随分珍妙なものに違いない...
種田山頭火 「私の生活」
...珍妙な物さびしい家の傍に立った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...あの記事なども科学者の目には実に珍妙なものであった...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...変なおやじが箒(ほうき)で腰をなぐろうとしている光景は甚だ珍妙ないかがわしいものであった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...この骨の折れる珍妙な会話が...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍妙なことがはじまった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...彼はそのいくらか珍妙な話のおしまいに彼のいわゆるデュパンのこつなるものについてのお世辞を述べ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...いつもの珍妙な笑いも消え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...手風琴は極く珍妙な節廻しで鳴り出した...
松永延造 「アリア人の孤独」
...むきになるとこんな珍妙なことがおこります...
村山籌子 「二階の窓までのびたチユーリツプ」
...ここに一つ珍妙な条件があった...
山本笑月 「明治世相百話」
...虎使いの四役に扮して珍妙な所作事...
山本笑月 「明治世相百話」
...ところで又その足跡が頗(すこぶ)る珍妙なんで...
夢野久作 「二重心臓」
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