...珍味佳肴(かこう)を供し...
太宰治 「不審庵」
...世界的な珍味佳肴と云はれる支那料理の如きも...
南部修太郎 「阿片の味」
...野鴨全焼(ローチ)という工合に次から次に珍味佳肴(かこう)が運び出される...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...雑炊食堂の大混雑裡に珍味佳肴を貪り喰ふの嘆きにして...
正岡容 「寄席風流」
...いろ/\な珍味佳肴をも卓上に運んで...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...何(な)んにしろ世人がモット食物問題と衛生問題とに注意するようにならなければ国の文明が進まんさ」と頻(しきり)に歎息しける時お登和嬢は日本料理の御馳走が出来たりとて食卓(てーぶる)の上へ珍味佳肴(かこう)を運び来る...
村井弦斎 「食道楽」
...彼らはその宴会の最中に、珍味佳肴の間に、死者のミイラをもって来させて、会食者たちへの警めとしたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...珍味佳肴(かこう)が山積して在る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...それに数々(かずかず)な珍味佳肴(かこう)を入れ...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...内容がどんな珍味佳肴(ちんみかこう)であろうと用捨(ようしゃ)なく蠅(はえ)は群れたかってくる...
吉川英治 「新書太閤記」
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