...ちょっと物珍らしい気も起って...
豊島与志雄 「絶縁体」
...」なにが珍らしいものか...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...「まあお珍らしい...
豊島与志雄 「未亡人」
...大道芸としては珍らしいものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...今時分には珍らしい紋付の羽織袴...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――三尺には用のない方ばかりでしたよ」「それだけか」「小柳町の伊丹屋の若旦那が入つてゐました」「珍らしい人だね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山の手では珍らしいから騷ぐんでせうね」「その梅は今を盛りだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬事規模の小さい琉球には珍らしい堂々たるものであつて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...まつたく珍らしいや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...上野では一寸珍らしい出迎へだ...
平出修 「畜生道」
...」それ位ゐでも彼が修身的のことを云つたのは珍らしいことなので次郎は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...自分達の伝来の様々な仕事が世の中で珍らしいものであるといふことにも気づいてゐない風だつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...近頃に珍らしい大きないびきをかいて眠りに入った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...この頃は内地ののみならず学校なりなんなりの証明がなければ買えないことになっているらしくて珍らしいことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...病気で泣くんじゃないって――そして此麼(こんな)に神経の立っている子は珍らしいって言いましたよ...
室生犀星 「童子」
...「これはお珍らしい...
室生犀星 「野に臥す者」
...七夕(たなばた)の生れという珍らしい生れ性...
吉川英治 「新・水滸伝」
...素袍の血まみれは珍らしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索