...これは別に映画では珍しくもない技巧であるが...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...こうした気のする場面がはじめからおしまいまで一つもないのは決して珍しくないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...また一方珍しくないコスモスは取られないほうに属していた...
寺田寅彦 「路傍の草」
...珍しくないほどになった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...珍しく茘枝(れいし)の蔓がからみ実が熟してはぜている...
中島敦 「環礁」
...一ぺん内地へ歸つたら二度と戻つて來た人は無いんだものねえ」と珍しくしみ/″\と言つた...
中島敦 「環礁」
...泉屋一家へ仇をしている――とこう言いなさるのだね」平次は珍しく先潜(さきくぐ)りをして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ゆうべは二人とも外へ出なかったんだな」「ヘエ――珍しく親方が店へ来て泊るっていうから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっとも患者が強く興奮するとああいう症状をあらわすことは珍しくないのです」「それから二度目に行ったのはその翌日の夕方でしたが」と彼は職業がら少し言いにくそうに言葉をつづけた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...そのひとつが今夜珍しくも自分に呼びかけても来るように感じられて来るのであった...
「鏡の中の月」
...夜は珍しく九時頃から床に横になり月を眺めながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は珍しくてうれしくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...珍しくなくなれば有難くもなくなり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...山本嬢二人の出場の時は太陽が雲を破って珍しく場内が輝き渡っていた...
横光利一 「欧洲紀行」
...其処(そこ)の建築は珍しく一切木造で出来て居て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...もの珍しくてならないらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...この調子だときょうは珍しく出来るかも知れませんね」身体の具合を損ねて以来...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...この二人は昨日珍しく降った雪に浮れて私を訪ねて来...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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