...珍しくも今度に限って早速御返事がございました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...我々には珍しくもまた不思議に思われるものであるから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...青年絵画共進会の、海辺に童子がはだかでいる絵は、その筆力なり、裸体の表現などが、当時の私共には、大変物珍しく、そして新しいもののように感ぜられたのでした...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...それでも夫婦から珍しくちやほやされたことが満更でもないらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...毎年筏(いかだ)がこの岩に打(ぶ)つかって遭難(そうなん)することが珍しくないと云う...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...先(ま)ず洋装の教科書をば物珍しく一冊々々ひろげて見ていたが...
永井荷風 「すみだ川」
...三十センチないし四十センチもの凹凸が出来ることが珍しくない...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...いつ死ぬか分らないものだからね」先生の口気(こうき)は珍しく苦々しかった...
夏目漱石 「こころ」
...「総裁は珍しくご機嫌で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...コナン・ドイルとヴィクトル・ユーゴーとが背中あわせしたりしていることは珍しくない...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...珍しくカレーライス...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四十度を越える高熱も珍しくない...
北條民雄 「癩院記録」
...――」「だけど今日は珍しく金貨を持つてゐるんだよ...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...短い小説をかく前の気分できのうは珍しく文展見物をしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...珍しくおわんだのお茶碗だのをおせいぼにくれました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...マグロが珍しく入荷して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...船頭には珍しくない仕事の一つである...
山本周五郎 「青べか物語」
...世間ばなしにはもう珍しくもない近頃のことでもあった...
吉川英治 「私本太平記」
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