...二人(ふたり)の間には時々危険な沈黙が続く事も珍しくなかった...
有島武郎 「或る女」
...今日はカロラインまでが珍しく靴下と靴とをはいていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...村には珍しく酒も左程嗜(たしな)まず...
石川啄木 「天鵞絨」
...朝食を済まして主人は珍しく散歩に出掛けたので御座居ます...
大阪圭吉 「花束の虫」
...そうだ朝野君に教えてもらった泡盛屋で飲みすぎて……」日頃意気阻喪(そそう)している私にしては珍しく友人と激論をして飲みすぎた...
高見順 「如何なる星の下に」
...師匠の店で彫り物ばかりしている私にはなかなか珍しく感じました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お久なんぞのいる所でお談義を聴かされるのは真っ平だから」二人は珍しくも面と向って互の眼の中を視詰(みつ)めながら話しているのであるが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...出先の家(うち)のまわりをうそうそ歩くことも珍しくなかった...
徳田秋声 「縮図」
...珍しく、頭の痛みも鎮まったのか、穏やかな顔して、いかにも安らかに眠っていた...
外村繁 「夢幻泡影」
...私は珍しく食べた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...珍しくはありません...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...もう人々の耳に珍しくはなくなつて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...珍しくまとまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...隆二さんの手紙が珍しく来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんなに珍しく思うでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あるいはまたこの言葉の珍しく...
柳田国男 「こども風土記」
...珍しくはなくなった...
山本周五郎 「おばな沢」
...おせんは珍しく宵のうちに寝床へはいった...
山本周五郎 「柳橋物語」
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