...今日珍しく開かれて居る大門の外で待って居たが...
岩本素白 「こがらし」
...ついに破産に陥る例が世には珍しくないのでありまして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...家中が珍しくしんとして表庭の方で虫の音が高く聞えていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...第三のになると降りる人の降りたあとはまるでがら明きの空車になる事も決して珍しくない...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...同じ一日じゅうに全国各地数十か所でほとんど同時に山火事を発することもそう珍しくはない...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...そのうち鈴が鳴つてその日は珍しく男の組の全勝になつた...
中勘助 「銀の匙」
...珍しく主人の神尾の声でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなに珍しくないのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから姪(めい)のお豊の酌(しゃく)で珍しく一杯呑んで寝たのは子刻(ここのつ)(十二時)過ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六の嫁は一向珍しくなかつた頃のことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お母さんが珍しく外出すると思ったら月琴(げっきん)を習いにゆくのだった...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...海と対岸の景色が珍しくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まことに珍しく眺めて停留場へ来たら彼方に一台電車が留っていて動かないのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...珍しくもない仏頂面(ぶっちょうづら)をあわせるだけで...
室生犀星 「姫たちばな」
...)朔日(ついたち)(四月)見戸野々尻辺花猶盛に而珍しく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「慥かにあのくらい使える人は少ないと思いますね」「どういうことだろう」休之助には珍しく...
山本周五郎 「風流太平記」
...珍しく着流しに草履ばきで...
吉川英治 「銀河まつり」
...明くるを待ちかねて愛宕(あたご)下から駕を立たせた千浪――珍しくも匂やかな髪を結(ゆ)い映えて...
吉川英治 「剣難女難」
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