...赤い更紗(さらさ)の布(きれ)と一しょに珍しい見ものに違いなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...そして珍奇な形の陶器を沢山と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...学費の一部が赤字になることも珍らしくないが...
上田広 「指導物語」
...「お珍しいところで――」驚いている顔に...
高見順 「如何なる星の下に」
...など珍らしくたずねて下さって...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...関係のある人の書翰がこんなにいっしょに来るのも珍らしいと思いながら...
田中貢太郎 「二通の書翰」
...加布里(カムリ)といふ地名と共に珍らしいものである...
種田山頭火 「行乞記」
...彼の存在中すでに骨董品として珍重され...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ところがこの小屋としては九分の初日なんてのは珍しいらしくひどく喜んでゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アストラ人には珍しい火を使い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...都会の人々には珍しいのでおみやげに買っていく...
牧野富太郎 「アケビ」
...珍しく二階にしつらえられた本堂で私は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やは隱るゝ「梅闇に匂ふ」とこれだけで濟む事を三十一文字に引きのばしたる御苦勞加減は恐れ入つた者なれどこれも此頃には珍らしき者として許すべく候はんに...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...文士でゐて氏の如く文芸に惚れてゐなかつた人は珍しいのだ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...今のところ珍しくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この村に見られる女の風俗は世にも珍らしいものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...市中到るところ百鬼夜行の図はいまどき見られぬ珍風景...
山本笑月 「明治世相百話」
...土人たちは彼の着物や皮膚の色や長い髯などを珍らしがり...
和辻哲郎 「鎖国」
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