...遂(つひ)に珍無類(ちんむるゐ)の形(かたち)を創造(さうざう)する...
伊東忠太 「妖怪研究」
...珍らしく、一台の飛行機が空を飛んでいるのが見える――全く秀蓮尼のお陰だった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...物好に何か珍しい物でも見物する気で...
田中貢太郎 「蛾」
...今でも浅香のような姿であの歌を唄いながら行く女を往々町で見かけることが珍しくないのを思えば...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...珍らしく一週間も経って...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...時に意外な発見をして驚くのは何人(なんぴと)にも珍しくない経験である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...すべての風物が珍しかった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...本邦には珍しい、むしろ支那式ともいうべき都市生活が発達してしまった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...惨劇の珍たるものである...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...珍しい方でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...珍らしい事が起きたのでもない世の中の男と女の間に...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...この珍らしい娘の目の中で己が読んだ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...単に小鳥の趣味から巣箱に珍客を招こうとしても...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...登は庭で珍らしいことをみつけた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...別段珍らしい言葉ではない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...いつも珍しい御馳走もございませんで」「今...
吉川英治 「江戸三国志」
...もの珍らなことには...
吉川英治 「私本太平記」
...以前から誼(よし)みの深い半兵衛重治(しげはる)が珍重している通りである...
吉川英治 「新書太閤記」
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