...」珍らしそうに顔を見て...
泉鏡花 「婦系図」
...鹽湯は珍しかつたので初めはみんな喜んで入つたけれども...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...これはちょっと珍らしいものでしてね...
太宰治 「やんぬる哉」
...ほんとうに珍しい運り合わせではありませんか...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...そう珍しくないというような兇暴な河であった...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...風速四十メートルがそう珍しくないこの山頂で...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...珍しい荷物であったので...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼の存在中すでに骨董品として珍重され...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...そしてもの珍らしげに...
平出修 「夜烏」
...直ぐ傍らにそんな寝像の者を見出しても別段珍らしくもなかつたのだが...
牧野信一 「奇友往来」
...しかし私どもは特に珍しいものと感じながら読んでゐたといふ記憶が少しもない...
水野葉舟 「言文一致」
...自分のうちに嫁が来たようなもの珍しい喜びを感じたが...
水上滝太郎 「果樹」
...珍料理とあれば何より悦びましょうが材料を得るのが御困難ですか」中川「これには少々仔細(しさい)のある事で料理の一つに鮎(あゆ)を使おうと思っています...
村井弦斎 「食道楽」
...縁起が悪くもないであろうと姫宮へお譲りになった髪の具は珍重すべきものであると思召されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...単なる珍奇をめでる心より以外に...
柳田國男 「信濃桜の話」
...「珍しいじゃないか自分で米とぎに来るなんて...
山本周五郎 「季節のない街」
...小鳥や牛肉でも追付かない無上の珍味だったのです」という結論が附いた...
夢野久作 「近世快人伝」
...珍重珍重(ちんちょうちんちょう)」――やがて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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