...この珍現象(ちんげんしよう)を目撃(もくげき)することさへ容易(ようい)に捉(とら)へ難(がた)い機會(きかい)であるのに...
今村明恒 「火山の話」
...」と目の色変えて註進に及んだという珍談もあった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...もちろん品評会の入選は珍しい犬を手に入れたというにあるのではなく...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いかにも珍客を待ちかねているようにしているのは...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...あちこち旅行していると珍らしくない...
谷譲次 「踊る地平線」
...今でも浅香のような姿であの歌を唄いながら行く女を往々町で見かけることが珍しくないのを思えば...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼女の国アメリカでは珍しくないことである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...実に珍しい大火である...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...自分は呆然として却て物珍らしく彼方此方(かなたこなた)を眺めながら歩いて行くと偶然にも向うから來掛る宇田流水に出會つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...嬉しい快よい珍報である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...氏としては珍らしい程の長篇(ちやうへん)であり...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...仲々そうはゆかない珍奇さに魅力を持つものです...
林芙美子 「新版 放浪記」
...麗らかな珍らしい秋の一日を...
葉山嘉樹 「万福追想」
...珍奇な楽器を抱(かか)えた盛装の軍楽隊の一団が練り込んで来て...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...珍らしいから、一ト晩ぐらいはひき止められるかもしれない、と言いおいて出かけましたのに、暮れきらないうちにしょんぼり皈ってまいりました...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...あなたの様に禿げている人は珍しいというので...
柳田国男 「故郷七十年」
...珍しい食物が得られるので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...日本ではそんなに珍らしくないから……...
夢野久作 「支那米の袋」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??