...紅珊瑚(こうさんご)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...右手(めて)なる白珊瑚(しろさんご)の椅子に凭(よ)る...
泉鏡花 「海神別荘」
...二度目の奇蹟! 太陽は再び珊々(さんさん)たる光線を硝子天井の上に降りそそいだ...
海野十三 「西湖の屍人」
...珊瑚礁の上に乘つてゐる海水はさらに鮮明度を増す...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...珊瑚礁は防波堤のやうに島のはるか沖合を取卷いてをるが...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...珊瑚が心から仕えても一言も物をいわなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...男は扇子と扇子につけた珊瑚の墜児をじっと見てから叫んだ...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...碧(あお)い珊瑚礁(リーフ)魚よりも更に幾倍か碧い・想像し得る限りの最も明るい瑠璃(るり)色をした・長さ二寸ばかりの小魚の群であった...
中島敦 「環礁」
...一水を渡ると紅珊瑚の實は椈の木に變つて下草には笹が眼立つて來る...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...珊五郎と言ふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今までお前を買ひ被つた俺が癪(しやく)にさはる、この――怨はきつと返してやるぞ、平次」「珊五郎、よくその娘を見ろ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ウ、フ、思い出したか、どうだお珊、お前(めえ)と俺との間には、まだ済まない勘定があるはずだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その桃色珊瑚(さんご)を並べたような指を濡らします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一月だというのに桃葉珊瑚(ておきば)の緑が眼にしみるよう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...このもの海藻や珊瑚類に...
南方熊楠 「十二支考」
...珊瑚(さんご)の櫛なぞいうものを身に着ける...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それはまごうかたもなく当時にあっては何人(なんびと)も珍重しておかぬ伊太利珊瑚(イタリヤさんご)の虫きずもない七寸ばかりな生地でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...ボーリングの早いうちから砂岩は白亜紀の石灰岩の鉱脈に席を譲っており、そこからは小さな頭足類の化石や、珊瑚、海胆、スピリフェラ、時折石海綿や海棲脊椎動物の骨らしきもの――後者は真骨魚類、鮫、硬鱗魚類だろう――が大量に得られた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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