...かくて珊瑚(さんご)の枝ならず...
泉鏡花 「悪獣篇」
...」お嬢さんの珊瑚を鏤(ちりば)めた蒔絵(まきえ)の櫛がうつむいた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...珊瑚の枝をかわしている上に...
伊藤左千夫 「河口湖」
...うす青いきれいな水を通して珊瑚礁(さんごしょう)が...
海野十三 「恐竜島」
...焦生は狂人のようにして杖で珊珊を打ち叩いた後に...
田中貢太郎 「虎媛」
...珊瑚は額を地に打ちつけてあやまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...老媼はそれで珊瑚を大成の叔母にあたる王という家へ伴(つ)れていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...牀(こしかけ)には珊瑚を用いてあった...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...珊瑚(さんご)の五分玉の銀の簪(かんざし)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...お珊はそれを察して彫辰に十二支を描かせ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白く風化した珊瑚礁が混つてゐた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...珊瑚王の伜で名代の好事家(ディレッタント)山木元吉...
久生十蘭 「魔都」
...私共(わたしども)が珊瑚といつて珍重するのはこの動物の骨なのです...
宮原晃一郎 「動く海底」
...かつて那覇の珊瑚座(さんござ)に八重山から星某という人が来ましたが...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...珊瑚礁を造った微生物と同じ微細な虫が...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...天をつんざく珊瑚紅(さんごこう)の熔岩(ラ)――新しい世界の噴火……わたしは此時(このとき)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...かの伊太利珊瑚と思い合せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...珊瑚の買主をうしろに物色してみると...
吉川英治 「江戸三国志」
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