...彼女は私の気持ちを玩弄するのが上手だ...
...人の感情を玩弄して楽しむ人がいる...
...彼は女性を玩弄するのが趣味の男だ...
...勝手に命運を玩弄することは許されない...
...子供たちはおもちゃを玩弄するのが好きだ...
...蕩児の玩弄に任すべき美人以上の何物かである...
芥川龍之介 「上海游記」
...彼を玩弄(ぐわんらう)し彼を狂乱せしめ...
石橋忍月 「舞姫」
...玩弄物も着物も要らないから...
泉鏡花 「海異記」
...大人(おとな)の玩弄(おもちゃ)には持って来いのように出来ているものであるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...性慾の玩弄、それから起る疲労、さういふ境まで筆を進めてゐる...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...その美しいのを玩弄しさへすれば好いと思うてゐる...
田山花袋 「道綱の母」
...たゞ玩弄品か何かのやうに見られてゐるのに...
田山花袋 「道綱の母」
...男に玩弄具のやうに取扱はれて...
田山花袋 「道綱の母」
...人の娘を玩弄(おもちゃ)にしておいて教育が聴いて呆(あき)れらあ...
近松秋江 「うつり香」
...今それを引き出して玩弄(おもちゃ)にするのだ」主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...是レ迄我ガ邦人ノ全ク之ヲ玩弄物トシ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...家屋・庭園・装飾・玩弄の物にいたるまでも...
福沢諭吉 「徳育如何」
...やがて差俯向いたままで鉛筆を玩弄(おもちゃ)にしながら「アノー昨夕(ゆうべ)は貴君どうなすったの」返答なし...
二葉亭四迷 「浮雲」
...昇如き者の為めに文三が嘲笑されたり玩弄されたり侮辱されたりしても手出をもせず阿容々々(おめおめ)として退(しりぞ)いたのを視て...
二葉亭四迷 「浮雲」
...固(もと)より玩弄物(なぐさみもの)にする気で飼ったのでないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...しかも単に考古的好事家の玩弄物でなく...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...彼のやうな荒つぽい若者等には動物を玩弄にする心はあつても...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...氏によれば仏教美術も万葉の歌も少数知識階級の玩弄物(がんろうぶつ)であって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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