...秋篠(あきしの)はげんげの畦(あぜ)に仏かな奈良茶飯(ならちゃめし)出来るに間あり藤の花昭和十年五月一日 立子と共に大阪玉藻句会出席...
高浜虚子 「五百句」
...(かじ)の音ゆるく太しや行々子(ぎょうぎょうし)昭和十年六月二十四日 玉藻句会...
高浜虚子 「五百句」
...人形の前に崩(くず)れぬ寒牡丹(かんぼたん)何事の頼みなけれど春を待つ一月二十四日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...手拭(てぬぐい)にうち払ひつゝ夕時雨十一月二十六日 「玉藻十句集(第二十二回)」焚火(たきび)そだてながら心は人を追ふ右手(めて)は勇左手(ゆんで)は仁や懐手(ふところで)十一月二十八日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...福寿草遺産といふは蔵書のみ松過ぎの又も光陰矢の如く一月十日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...吾(わ)も老いぬ汝(なれ)も老いけり大根馬(だいこうま)十一月八日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...三年来『玉藻(たまも)』誌上に載せた短い俳話を集めて本書が出来た...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二七、一〇)雑感(二)その人の現れ客観写生、客観描写という事を私はやかましくいうのであるが、客観描写をした俳句であってもそれは遂(つい)にその人を隠すことは出来ないのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二八、一一)地獄の裏づけ私はかつて極楽の文学、地獄の文学ということをいった...
高浜虚子 「俳句への道」
...藤袴(ふじばかま)吾亦紅(われもこう)など名にめでて九月二十九日 「玉藻五句集(第五十六回)」松茸(まつたけ)の香りも人によりてこそ十月二日 天台座主渋谷慈鎧より松茸を送り来る...
高浜虚子 「六百句」
...春めくと思ひつつ執る事務多忙三月九日 「玉藻五句集(第六十一回)」好もしく低き机や雛(ひいな)の間三月十日 二百二十日会...
高浜虚子 「六百句」
...挽(ひ)かれゐると知らでつつ立つ枯木かな十二月二十八日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...話しつつ行き過ぎ戻る梅の門十一月二十九日 玉藻句会...
高浜虚子 「六百句」
...そうするとその中に九尾(び)の狐(きつね)が現れて玉藻の前を喰(く)い殺す場面があって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
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中島敦 「和歌でない歌」
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牧野富太郎 「植物記」
...寄る波の心も知らで和歌の浦に玉藻(たまも)なびかんほどぞ浮きたるこのことだけは御信用ができませんけれど」物馴(な)れた少納言の応接のしように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...性(しょう)わるで有名な柏源(かしげん)さんまで手玉にとるところなんかさ――玉藻前(たまものまえ)じゃないけれど...
山本周五郎 「契りきぬ」
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