...風に對する黒髮か流に靡く玉藻のそれ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...玉虫の光残して飛びにけり昭和九年七月二十三日 玉藻句会...
高浜虚子 「五百句」
...羽ひらきたるまゝ流れ寒鴉(かんがらす)鳴くたびに枝踏みゆるゝ寒鴉一月二十五日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...老しづかなるは二日も同じこと梳(す)きぞめや眦(まなじり)をつと引きゆがめ十二月六日 玉藻吟行会...
高浜虚子 「五百五十句」
...吾(わ)も老いぬ汝(なれ)も老いけり大根馬(だいこうま)十一月八日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...(『玉藻』、二七、七)他の文芸と俳句この頃『俳句とはどんなものか』『俳句の作りよう』を併(あわ)せて一冊として重版するという事になって、それを校正しながら読んで見た...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二七、八)伝統的なもの四十年前に、俳句を引摺(ひきず)って他の文芸のあとを追うことのみを専(もっぱ)らとした一派の人があったがために、私はその蒙(もう)を啓(ひら)こうと思って、俳句は自然を詠(うた)う詩であることを力説したのであった...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二七、一二)極楽の文学私はかつて極楽の文学と地獄の文学という事を言って、文学にこの二種類があるがいずれも存立の価値がある、俳句は花鳥諷詠の文学であるから勢い極楽の文学になるという事を言った...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二八、二)理論は実行のあと私は理論は実行のあとから来る方がいいと考えておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二八、三)俳諧九品仏私はかつて『俳諧須菩提経(すぼたきょう)』というものを書いた...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二八、六)立子の句(節録数句)美しき緑はしれり夏料理夏の料理、それは魚であっても野菜であってもよかろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二九、八)和歌と俳句言うまでもなく和歌は叙情に適し、俳句は叙景に適する...
高浜虚子 「俳句への道」
...川の面(も)にこころ遊びて都鳥十二月二十七日 玉藻句会...
高浜虚子 「六百句」
...背中には銀河かかりて窓に腰八月二十一日 「玉藻五句集」此頃はほぼ其頃の萩と月九月十日 九月四日...
高浜虚子 「六百句」
...たとえば玉藻の前なぞは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...寄る波の心も知らで和歌の浦に玉藻(たまも)なびかんほどぞ浮きたるこのことだけは御信用ができませんけれど」物馴(な)れた少納言の応接のしように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉藻前(たまものまえ)...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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