...玉突(たまつき)の給仕(きふじ)のネクタイと云(い)ふ風(ふう)に...
泉鏡太郎 「艶書」
...しかし、子供は、玉突きを好んだ...
竹内浩三 「愚の旗」
...両腕と胴とで玉突きをしているような仕草をする...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...射的でも玉突きでも同様に二つの物体の描く四次元の「世界線」が互いに切り合うか切り合わぬかが主要な問題である...
寺田寅彦 「野球時代」
...玉突きのひびきが沸きたっていて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...廊下を隔てた向うの室(へや)から聞えて来る玉突のキュウの音に交(まじ)わる...
永井荷風 「銀座」
...玉突(たまつき)や釣(つり)などに退屈な日を送る傍(かたわら)...
永井荷風 「ひかげの花」
...碁や玉突に凝ったと思えば...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...幸いにして僕は生れてからまだ玉突という遊戯を試みた事がなかったのですぐ断った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...文藝(ぶんげい)の士(し)の余技(よぎ)の内玉突(たまつき)と寫眞(しん)とでは私(わたし)が筆頭(ひつとう)ださうだ...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...玉突きをしたりしていた...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...玉突きに行く学生もある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...玉突(たまつき)して遊(あそ)びますほどに...
樋口一葉 「曉月夜」
...また二人の男が玉突をやっている絵看板もあったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あんたが玉突屋にいなかったのがうれしかったの...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...玉突き台に浅く腰かけて...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...R市で玉突屋を致しております実の娘と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...玉突台の羅紗の上に静止している象牙の玉のようなものである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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