...当時のもっとも玄妙な舞踊にも長(た)け...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...』道はまたしばしば玄妙中のまた玄妙なるものと名付けられる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...玄妙な笛のような声……我国のハーミット・スラッシの声と同じく魅力あり而して耳につきやすい……が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...碁は最も玄妙な遊技で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もとよりあるいは玄妙なる哲学的見地に立って...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...玄妙なこともない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...誰がさういふ玄妙な感覺を娯しみ得る人があらう...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...玄妙な言葉で私の荷物を強奪した...
谷譲次 「踊る地平線」
...玄妙な調和のうちに融(と)け合うのを見る者にとっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...玄妙な花の香りに陶酔して...
久生十蘭 「地底獣国」
...その理すこぶる玄妙なる由なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...理論の精密にして玄妙なるは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...玄妙なる隈どりを持つて花やかなる芸の空にいんいんと鳴りわたる様を...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...珍奇で玄妙なこの都市の親しく迎えてくれるような近さとを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...玄妙な、軽快で沈鬱な力が己のうちに動くのを感じながら、しかも同時に、己のあこがれ寄る人々が、のどかな没交渉でその力に対立していることを知るのは、それは実に心を痛ましめるものである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ただ我々の意外とすることは、こういう珍しいいろいろの実験をならべてみて、一方が真実なら他方は誤りでなければならぬほどの不一致には心づかず、幽界の玄妙なる、なんのあらざる事あらんやと、一切の矛盾を人智不測の外に置こうとした、後世の学徒の態度であった...
柳田国男 「山の人生」
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