...彼女の言葉は玄妙だった...
...この絵画には玄妙な空気感がある...
...彼の哲学的な考え方は、私には玄妙すぎる...
...その詩の玄妙さは、翻訳では表現しきれない...
...彼のシンプルな言葉遣いには、玄妙さが感じられる...
...玄妙なこともない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それは何かの聞き違いだろう」人びとは玄妙観の魏法師から教えられて来たと言った...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...土地の者は道人の行方を訊こうと思って玄妙観へ行ってみると...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...翌日玄妙観(げんみょうかん)と云う道教の寺にいる魏法師(ぎほうし)の許(もと)へ往った...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...その生ける玄妙のうちに融(と)け込みたいばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...玄妙不可思議の波浪よ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...話術の玄妙と心得ている質(たち)の男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話術の玄妙と心得て居る質の男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間の玄妙さというものを...
久生十蘭 「白雪姫」
...近く遠く去来してゐる程の想ひを抱かせられる玄妙不思議な合致が感じられて来るのであつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...珍奇で玄妙なこの都市の親しく迎えてくれるような近さとを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...玄妙な、軽快で沈鬱な力が己のうちに動くのを感じながら、しかも同時に、己のあこがれ寄る人々が、のどかな没交渉でその力に対立していることを知るのは、それは実に心を痛ましめるものである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...科學的に之を觀察すれば造化の玄妙を驚嘆するばかりである...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...宇宙間に於ける至大至高の玄妙がこの中に含まれているのだからね...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...そのドグラ・マグラの全体によって立証されている精神科学上の真理によって証明され得る……という……それ程左様(さよう)にこのドグラ・マグラの内容は玄妙...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こうした玄妙を後世に伝えるのは不可能である...
夢野久作 「能とは何か」
...けれ共世の中にこれ位高尚で、玄妙で、無害で楽しみの深い境界に容易に到達し得る宗旨は滅多にあるまい...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...けれど四絃(げん)の変化と音色(ねいろ)は当道覚一流の玄妙をつくして余すところもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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