...彼女の言葉は玄妙だった...
...この絵画には玄妙な空気感がある...
...彼の哲学的な考え方は、私には玄妙すぎる...
...その詩の玄妙さは、翻訳では表現しきれない...
...彼のシンプルな言葉遣いには、玄妙さが感じられる...
...当時のもっとも玄妙な舞踊にも長(た)け...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...もとよりあるいは玄妙なる哲学的見地に立って...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...玄妙とかいふ形容がつく實際の内容を握つてゐないからだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そは玄妙(げんめう)の...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...玄妙無爲...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...自然に薬が知れてくる」照道寿真はそれを発端として玄妙(げんみょう)な仙道の秘訣を教えはじめた...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...それは何かの聞き違いだろう」人びとは玄妙観の魏法師から教えられて来たと云った...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...往々玄妙に触れるようなことを言いますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手は変化玄妙(へんげげんみょう)の魔性...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あまりにも玄妙を極めていて...
久生十蘭 「魔都」
...これほど玄妙(げんみょう)なやつは前後に比を見ないといわれている...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...しかもその鼻にかかった音(おん)の出し方がいかに玄妙であるかは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...玄妙な、軽快で沈鬱な力が己のうちに動くのを感じながら、しかも同時に、己のあこがれ寄る人々が、のどかな没交渉でその力に対立していることを知るのは、それは実に心を痛ましめるものである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...こうした玄妙を後世に伝えるのは不可能である...
夢野久作 「能とは何か」
...かれ劣らずこれ譲らず龍攘虎搏(りゅうじょうこはく)の秘術と玄妙の精を闘わせば...
吉川英治 「剣難女難」
...金剛杖と戒刀をもって天下無敵の玄妙を自得したのである...
吉川英治 「剣難女難」
...めずらしい槍(やり)の玄妙(げんみょう)をみました」龍太郎(りゅうたろう)は助太刀(すけだち)にでようとおもうまに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...朱柄(あかえ)の槍(やり)をとっては玄妙無比(げんみょうむひ)な巽小文治(たつみこぶんじ)のふたり...
吉川英治 「神州天馬侠」
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