...直ぐに玄関に声が聞える...
泉鏡花 「婦系図」
...三木はすぐ玄関へ出て扉をあけた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...笠原さんの家の玄関へ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...医者の玄関に這入ると仄暗かつた...
中原中也 「亡弟」
...玄關脇の小部屋でかみさんは敷布(シーツ)を疊んでゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ヂヤラつくわけにも行かなかつたんでせう」「そんなにヂヤラヂヤラするのか」「あつしなんかには白い眼を見せるだけで――相手は獨り者になつた好い男の主人玄龍ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事に託して玄關拂ひを喰はされたりしたことはなかつた...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...玄関には、松原十右衛門、岡本次郎兵衛、中黒達弥の三人が控えていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...殊に今宵の玄蕃には...
吉川英治 「剣難女難」
...予を害そうとするわけはない」玄徳は...
吉川英治 「三国志」
...「逃げるに如(し)くなし」玄徳は...
吉川英治 「三国志」
...玄徳が打ち笑って...
吉川英治 「三国志」
...――その船の中で、関羽は糜夫人の死を聞いて、大いに嘆きながら、「むかし許田(きょでん)の御狩(みかり)に会し、それがしが曹操を刺し殺そうとしたのを、あの時、あなた様が強(た)ってお止めにならなければ、今日、こんな難儀にはお会いなさるまいものを」と、彼らしくもない愚痴をこぼすのを、玄徳はなだめて、「いや、あの時は、天下のために、乱を醸(かも)すまいと思い、また曹操の人物を惜しんで止めたのだが――もし天が正しきを助けるものなら、いつか一度は自分の志もつらぬく時節がくるだろう」と、いった...
吉川英治 「三国志」
...我々臣下よりも切におねがい申し奉りまする」さなきだに玄徳としては...
吉川英治 「三国志」
...それに附随して玄蕃允も...
吉川英治 「新書太閤記」
...玄蕃允の左右には...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐久間玄蕃允の生捕(いけど)られたときにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...同時に、不死人や玄明も、左右から、つめよるように、将門に迫った...
吉川英治 「平の将門」
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