...同時に又工業地になつた「本所の玄関」といふ感じを打ち込まなければ措(お)かないものだつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...」と云つた風な事を考へて玄關を出たが...
石川啄木 「菊池君」
...玄妙なこともない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...玄関と部屋の鍵は股野のズボンのポケットと...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...いや玄海の波音が聞えるかも知れません...
種田山頭火 「其中日記」
...「玄白斎が――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...その教場を去って再び玄関(げんかん)に来たときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...この寺の役僧をしている腹違いの兄玄正が闇雲に反対して芸人を止めさせ...
正岡容 「小説 圓朝」
...(四月十二日)十或(ある)人(玄竜子)曰く...
正岡子規 「人々に答ふ」
...門から玄関まで三歩です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「どういうことだろう」玄四郎はふるえながら呟いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...信玄は突嗟(とっさ)...
吉川英治 「上杉謙信」
...畷(なわて)へ来ましたぜ」「お約束の信玄畷(しんげんなわて)ですが」肩をはずした駕籠かきが...
吉川英治 「江戸三国志」
...答えた声は大月玄蕃である...
吉川英治 「剣難女難」
...玄徳は迎えられて...
吉川英治 「三国志」
...「憎むべき反骨」「なお異心あるにちがいない」騒然と、その二人に対して、非難の声が起ったが、玄徳は、険悪な空気を予察して、「もし私的に、二人へ危害を加えなどしたら、その者は大罪に処して、三族をも亡ぼすであろう」と、かたく盲動を禁じた...
吉川英治 「三国志」
...さらばぞ」と玄徳に促されて...
吉川英治 「三国志」
...父信玄がむすめまで嫁(とつ)がせて...
吉川英治 「新書太閤記」
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