...気がつくと玄関にはまだ妻が立つてるので...
石川啄木 「札幌」
...おもやの玄関前に置いてあった自動車を...
江戸川乱歩 「影男」
...「おしまいまで見ていないですぐお帰りになるといいわ」家内は玄関の式台に立って見送り...
太宰治 「畜犬談」
...まず会主のお宅の玄関に於いて客たちが勢揃(せいぞろ)いして席順などを定めるのであるが...
太宰治 「不審庵」
...婢(じょちゅう)が客を玄関脇から伴(つ)れて来たところであった...
田中貢太郎 「春心」
...確(たしか)に玄関番(ドアマン)の制服が金ぼたんを光らせているし...
谷譲次 「踊る地平線」
...嫂(あによめ)と縫子(ぬひこ)の蝙蝠傘(かはほりがさ)を抱(さ)げて一足(ひとあし)先へ玄関へ出(で)た...
夏目漱石 「それから」
...その御客さんが玄関へ出張するのに主人たる苦沙弥先生が座敷へ構え込んで動かん法はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何でもない風をよそおい、玄関へ出る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...病院の玄関先には次兄がまだ茫然(ぼうぜん)と待たされていた...
原民喜 「廃墟から」
...刀自さまが転がるように玄関へ出ていらした...
久生十蘭 「だいこん」
...玄關の脇にはまだゴルフ服の人達が一塊り殘つてゐたが...
堀辰雄 「萩の花」
...安物のランプが玄関で燃えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...玄關から無遠慮に上へ上つて搜すのであつた...
正宗白鳥 「水不足」
...玄関を入った所が三畳...
柳田国男 「故郷七十年」
...むしろ切に玄徳の自重をうながした...
吉川英治 「三国志」
...信玄(しんげん)の第四子勝頼(かつより)へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...玄関脇に立っていて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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