...玄関に隣(とな)つた職員室の窓から賑やかな笑声が洩れた...
石川啄木 「鳥影」
...化して玄魚となりしと云い...
高木敏雄 「比較神話学」
...父が学校から戻ると家中の子供から弟子まで集めて玄関に迎えるようにしたので...
高村光太郎 「回想録」
...自分は支那の杉田玄白になりたい...
太宰治 「惜別」
...明日(あした)は何時(なんじ)の汽車で御立(た)ちですか」と玄関へ上(あが)るや否(いな)や問(とひ)を掛(か)けた...
夏目漱石 「それから」
...玄関の外までも凜々と響いて居るのです...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...やがて大玄関から建物の中へ辷り込むと...
久生十蘭 「魔都」
...ジュッド医師の実妹ケリイ・ジュッドというのが玄関に現れて...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...信仰の本質は微妙幽玄であるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...見れば今しがた玄関で若先生が押し込んだ菓子折の束がのぞいている...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...いささか信玄の面にも慌て気味のあらわれたわけは...
吉川英治 「上杉謙信」
...玄庵は晩(おそ)くまで話しこんでいた...
吉川英治 「魚紋」
...玄徳は彼に諫(いさ)めた...
吉川英治 「三国志」
...玄徳は何思ったか...
吉川英治 「三国志」
...――いまは遠い以前となったが、玄徳が旗挙げ早々、広陵(こうりょう)(江蘇省・揚州市)のあたりで兵員も軍用金も乏しく困窮していた頃――商家の息子たる糜竺は、玄徳の将来を見こんで、その財力を提供し、兵費を賄(まかな)い、すすんで自分の妹を、玄徳の室に入れ、以来、今日にいたるまで、もっぱら玄徳軍の財務経理を担当して来たという帷幕(いばく)の中でも一種特異な人材であった...
吉川英治 「三国志」
...蜀に代って蜀を守る玄徳の軍とが...
吉川英治 「三国志」
...そこにおいでられまする」玄蕃允は振り向いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...それ、立ち給え、そして筋書通り、演(や)らせ給え」不死人は、玄明の尻を、押し上げた...
吉川英治 「平の将門」
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