...玄関を出ると、其処からは見えない生垣の内側に、私の子を抱いた真佐子が立つてゐた...
石川啄木 「札幌」
...玄関い降りて行きましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...・港は朝月のある風景・しんじつ玄海の舟が浮いてゐる同宿のおへんろさんは大した鼾掻きだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...誰かが玄関で「スクルージさんの鞄を下ろして来い...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そのままスルスルと「玄関の松」の後ろへ引込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...百八十八玄関におとなう声があったらしいのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...玄関の方へ行こうとして縁側(えんがわ)を二足ばかりお延から遠ざかった...
夏目漱石 「明暗」
...物の精のような幽玄な美しさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と見(み)れば玄關(げんくわん)に見馴(みな)れぬ沓(くつ)一足(そく)あり...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...真っ暗な玄関へ向かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...しかして古雅幽玄なる消極的美の弊害は一種の厭味(いやみ)を生じ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...取り次の者も待たずにツカツカと玄関に出て見ますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...信玄もここは血の逆流する思いがしたろう...
吉川英治 「上杉謙信」
...玄蕃の定紋付きの片袖がちぎり取られてあった...
吉川英治 「剣難女難」
...建安十四年の冬の初め、華麗なる十艘の帆船は、玄徳、趙雲以下、随行の兵五百人を乗せて、荊州を離れ、長江の大河に入り、悠々千里を南下して呉へ向った...
吉川英治 「三国志」
...信玄公(しんげんこう)のお孫(まご)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...信玄は一部隊を残してそれへの抑えとし...
吉川英治 「新書太閤記」
...二十二下段の間(ま)に詰めていた井上玄桐以下の人々は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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