...河童はいつも獺(かはうそ)を仮設敵にしてゐると云ふことです...
芥川龍之介 「河童」
...獺(かはをそ)毎晩廊下へ出して置く...
芥川龍之介 「動物園」
...けれども中には『竜王が鎮護遊ばすあの池に獺の棲(す)もう筈もないから...
芥川龍之介 「竜」
...獺(かわうそ)などを用いてそれをしらべたりしていましたが...
石原純 「杉田玄白」
...二人目にいた襟に河獺(かわうそ)の毛皮をつけたシュウシュウ鳴る立派なインバネスを着た大兵肥満の人物らしかった...
海野十三 「深夜の市長」
...此夜三神偶然にも、フライドマルの許に、宿を求めしが、その河獺の皮を、携え居たるによりて、直ちに其日の罪悪を看破せられ、フライドマルと其子ファフニール、レギン二人三神に向って、オツールを殺せしその罪悪の贖科として、かの河獺の皮の内に黄金を填め、更にその外に黄金を着せ、之を三人に渡す可しと要求しぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...その燈のちらちらする晩は川獺の出る晩であるから...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...川獺(かわうそ)か狐か...
田中貢太郎 「堀切橋の怪異」
...今まで受けたこともないような河獺(かわおそ)の衿(えり)つき外套や...
徳田秋声 「あらくれ」
...虎や豹や狐や川獺などをはじめ各種のものが...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...獺(かわうそ)の襟(えり)をつけた重いとんびを纏(まと)った父も...
夏目漱石 「行人」
...例の獺(かわうそ)の襟(えり)を着けた坂井の外套(マント)がちょっと眼に着いた...
夏目漱石 「門」
...例(れい)の獺(かはうそ)の襟(えり)を着(つ)けた坂井(さかゐ)の外套(ぐわいたう)が一寸(ちよつと)眼(め)に着(つ)いた...
夏目漱石 「門」
...河童の祭今夜は 河童のお祭だ獺(かはうそ)ア 車に乗つて来らア泣く子は 河童に獲(と)られるぞお祭ア 太鼓で押して来た泣く子に当薬(たうやく)なめらせろ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...獺(かわうそ)か大蛇(おろち)の怪か...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...某(それがし)が「獺(かわうそ)の内臓は人間とよく似ていると申し...
久生十蘭 「玉取物語」
...美事な獺(かわうそ)の皮の外套を着ておりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...襟(えり)は上等の川獺(かわうそ)...
夢野久作 「暗黒公使」
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