...河童(かっぱ)はいつも獺(かわうそ)を仮設敵にしているということです...
芥川龍之介 「河童」
...あいにくその獺は勲章を持っていたものですからね...
芥川龍之介 「河童」
...獺(かはをそ)毎晩廊下へ出して置く...
芥川龍之介 「動物園」
...『大方(おおかた)劫(こう)を経た獺(かわおそ)にでも欺(だま)されたのであろう...
芥川龍之介 「竜」
...獺(かわうそ)が這込(はいこ)んで...
泉鏡花 「歌行燈」
...獺(かわうそ)も出ようず...
泉鏡花 「歌行燈」
...寒あけて后(のち)獺(かはをそ)のとりたる(さけ)を奪(うば)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...大声をすると河獺(かわうそ)が水の中へ入るように...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...獺か猫かの死んでいるようであった...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...あの辺(あたり)は地震比(ごろ)まで川獺の噂があって逢引橋の袂(たもと)にあった瓢屋(ひさごや)などに来る歌妓(げいしゃ)を恐れさした...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...川獺のとんきょうな奴だ...
豊島与志雄 「霧の中」
...獺(かはうそ)の襟(えり)の着(つ)いた暖(あたゝ)かさうな外套(マント)を着(き)て...
夏目漱石 「門」
...例(れい)の獺(かはうそ)の襟(えり)を着(つ)けた坂井(さかゐ)の外套(ぐわいたう)が一寸(ちよつと)眼(め)に着(つ)いた...
夏目漱石 「門」
...河童の祭今夜は 河童のお祭だ獺(かはうそ)ア 車に乗つて来らア泣く子は 河童に獲(と)られるぞお祭ア 太鼓で押して来た泣く子に当薬(たうやく)なめらせろ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...獺(をそ)の住む水も田に引く早苗かな獺を打し翁も誘ふ田植かな河童の恋する宿や夏の月蝮(くちばみ)の鼾(いびき)も合歓(ねむ)の葉陰かな麦秋や鼬(いたち)啼(な)くなる長(をさ)がもと黄昏(たそがれ)や萩に鼬(いたち)の高台寺むさゝびの小鳥喰(は)み居(を)る枯野かなこのほか犬鼠などの句多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...獺(かわうそ)を媒(なかだち)として文通するを...
南方熊楠 「十二支考」
...美事な獺(かわうそ)の皮の外套を着ておりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...獺(かわうそ)みたいな人影が...
吉川英治 「下頭橋由来」
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