...小兒の罪なさはかの醜き「バジリスコ」の獸におなじきをおもひ給はざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...獸皮の類をいう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...鳥だか獸だかわからぬ蝙蝠のやうなものですね...
太宰治 「お伽草紙」
...絃(げん)の原料は植物の皮或は獸類(じゆうるゐ)の皮を細く截(き)りしものなりし事勿論(もつろん)なれど...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其使用(そのしよう)の目的は鳥獸の皮を剥(は)ぎたる後に脂肪(しばう)を掻(か)き取(と)るが如き事に在るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...コロボックルが鳥獸の肉(にく)を食(しよく)とせし事は明かなるが...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...之に反してトロイアの軍は豐かの村人(むらびと)の獸欄の中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...牧人は可憐の群が猛獸の餌食となるを救ひ得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...獸としての習慣の中にすつかり埋(うも)れて消えて了ふだらう...
中島敦 「山月記」
...獸どもは己の聲を聞いて...
中島敦 「山月記」
...餌(ゑ)に狙ひ寄る猛獸のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「獸や魚を相手に暮したら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうせ江戸の眞ん中へ出て來る獸だもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君の中に「野獸性」や「自然性」を發見することができないだらう...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...山(やま)の動物(どうぶつ)(一)山(やま)の獸(けもの)日本(につぽん)は南北(なんぼく)に長(なが)く續(つゞ)いてゐて...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...黒い野獸のように七八人の男たちが鬪つている...
三好十郎 「肌の匂い」
...野獸の咆えるさながらの音を立てて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鳥獸の爲ないことである...
吉川英治 「折々の記」
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