...私は魚を獲ることなどはすつかり思ひとまつて...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...獲るのも躊躇(ちゅうちょ)させられるほど大まじめで...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...敵の首級を獲ることを「しるしをあげる」と言う...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...急に意欲のある自由を獲るに至り...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...心爲に動き即愚詠八首を以て之に答ふ(其六首を録す)津の國のはたてもよぎて往きし時播磨の海に君を追ひがてき淡路のや松尾が崎もふみ見ねば飾磨の海の家島も見ず飾磨の海よろふ群島つゝみある人にはよけむ君が家島冬の田に落穗を求め鴛鴦の來て遊ぶちふ家島なづかし家島はあやにこほしもわが郷は梢の鵙も人の獲るさとことしゆきて二たびゆかむ播磨路や家島見むはいつの日にあらむ女あり幼にして母を失ひ外戚の老婦の家に生長せり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...それで普通は獲ると直ぐこの針を切り落してしまうのですと魚屋は説明してくれた...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...私は坐ながらにして好箇のお土産を獲ることが出來た...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...パンを獲るまでは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...虎の子を獲ることができない...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...英国ノルウェー北米等の海から稀に獲るネレイス・ヴィレンスちゅう大ゴカイの長(たけ)一フィートより三フィートで脊色深紫で所々黯青(あんせい)また緑ばかりで光り...
南方熊楠 「十二支考」
...ラクーンが食物を獲るごとに洗わずんば喫(く)わず...
南方熊楠 「十二支考」
...独り京水は過去帖を獲るまでその齢(よわい)を算することが出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...駒場・石神井(しゃくじい)の狩は猪を獲ることが多く...
柳田國男 「地名の研究」
...――都督の目的は、矢を獲るよりは、孔明の生命(いのち)を得んとなされているのですからな」「あ、あ...
吉川英治 「三国志」
...網の中から魚を獲るようなものと...
吉川英治 「新書太閤記」
...首を獲ること四百三十七級――その日もはや暮れなんとして――ようやく味方の人数にもめっきり減(へ)りが目立ち...
吉川英治 「新書太閤記」
...居ながらにいいえものを獲るのであったが...
吉川英治 「人間山水図巻」
...「ここをもて罪を獲るは万々辞せざるところなり」といひてやみぬ...
吉田松陰 「留魂録」
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