...後者はただ無益な労働をしたのみで毫(ごう)も獲るところのなかるべきは当然である...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...寝ながら巨額の収入を獲る者の実例が眼の前にある以上は...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...私は魚を獲ることなどはすっかり思いとまって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その生涯の大部分を単に低級な必要物と安楽とを獲ることに汲々としているのならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...二三日鮭を獲ることを見合せと云った旅僧の姿と...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...どうしても虎を獲ることができなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...唯に王冠を獲るのみか之を保有するの力あること明かになつて(proved himself able)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...牛の群之を獲ること難からず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而して二人賭けられし鼎獲るべく奮然と長く激しく爭へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それは初めて哲学に従来期待されていた処のかの全般性を再び獲る機会があるであろう(但し科学が実証的であるからと云って科学の全般性は保証されない)...
戸坂潤 「科学方法論」
...美味な食物を豊富に獲ることが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...金を獲るには僕の身としては書くのが一番の捷径(しょうけい)であろう...
永井荷風 「申訳」
...肝心の獲る方を忘れていたのかもしれない...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...欠陥だらけな事実の印象を獲るよりか……」「現実慾に燃えながら……まあ奇態な言葉ですのね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...汝寧(じょねい)より獲るところの捧胡を献ず...
南方熊楠 「十二支考」
...独り京水は過去帖を獲るまでその齢(よわい)を算することが出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...駒場・石神井(しゃくじい)の狩は猪を獲ることが多く...
柳田國男 「地名の研究」
...人の首を獲ることなど今はいと易きまでになり得ました...
吉川英治 「三国志」
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