...しかし殊に獰猛(どうもう)なのは苦力の大将の顔である...
芥川龍之介 「長江游記」
...怒れば獰猛(どうもう)なり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ともかく一同は狂喜してさっそくこの獰猛な珍客に...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...青い顔に赤い鬚を生(は)やしてあるのでもっとも獰悪(どうあく)に見えた...
田中貢太郎 「陸判」
... 350しかも斯くして獰猛の敵ヘクトール攻め來るを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人間の愚昧(ぐまい)と獰猛(どうもう)とにたいする争闘とはいかなるものであるか――歓喜の笑いを浮かべてそれらを蹂躙(じゅうりん)する力とはいかなるものであるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その闘争の獰猛(どうもう)さを自身の経験で知っていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その男は獰猛(どうもう)さと恐ろしさとにおいてはあえてジョンドレットに劣りはしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一つは獰猛(どうもう)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その獰猛な力に圧倒されて...
直木三十五 「南国太平記」
...苛刻(かこく)な現実精神をかの獰猛(どうもう)な妖怪から...
中島敦 「悟浄出世」
...如何にも実用向きな獰猛(どうもう)さが感じられた...
中島敦 「虎狩」
...この間獰猛な眼は...
夏目漱石 「坑夫」
...ひどく人に獰猛な圧迫感を与えるのでもあった...
吉川英治 「大岡越前」
...高氏がこの獰猛(どうもの)な物をどう扱うかと...
吉川英治 「私本太平記」
...獰猛(どうもう)な猫が鶏の籠(かご)を巡るように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...獰猛(どうもう)なその男は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...例えば原敬のごときに対しては奸獰(かんねい)邪智の梟雄(きょうゆう)として心から憎悪を抱いていた...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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