...獰猛な野獣の群を見た...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼の膨大な体駆と憂鬱などこか獰猛な顔付とには...
豊島与志雄 「狐火」
...無慈悲な獰猛(どうもう)さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の船頭である老漁夫――激しい憎悪でくろずんでる獰猛(どうもう)なオセロ風の眼をぎょろつかせながらマカロニーを食べる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...特に獰猛(どうもう)なゆっくりした調子で捕虜に言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...再び野蛮に獰猛(どうもう)になるのを感ずる瞬間があって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狂的な獰猛さであった...
直木三十五 「南国太平記」
...またたく間(ま)に獰猛な顔が十四五揃(そろ)った...
夏目漱石 「坑夫」
...獰猛(どうもう)の度合やらをだんだん腹に畳み込んでいたが...
夏目漱石 「坑夫」
...これがために獰猛の度はかえって減ずると云っても好いような特徴であった...
夏目漱石 「坑夫」
...起きていれば獰猛組(どうもうぐみ)...
夏目漱石 「坑夫」
...婉轉たる嬌音は獰猛なる蠻聲にからみ...
羽田亨 「聚樂廻り」
...獰猛(どうもう)な鷲(わし)のような印象を人々に与えた...
浜尾四郎 「殺人狂の話」
...自分の全身が獰悪な猛獣に取り巻かれてゐるやうな気がしだして...
北條民雄 「間木老人」
...例の鬚(ひげ)だらけの獰猛な赤面を妙な恰好に笑い歪(ゆが)めながらコンナ予告をした...
夢野久作 「戦場」
...獰猛な契狗、普通に蒙古犬と称する犬が幾匹も徘徊して異邦人と見れば吠えようとする...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...覚明に懲(こ)らされて復讐に来た山門の法師たちのいかに獰猛(どうもう)であるかを知っているからである...
吉川英治 「親鸞」
...獰猛(どうもう)そうな毛虫眉も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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