...すぐ老獪(ろうかい)なとぼけた顔になって...
梅崎春生 「日の果て」
...同時にこの上なく有力で老獪な靈が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この上なく老獪な欺瞞者が存している...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...老獪(ろうかい)な親ねずみになるとなかなかどの仕掛けにもだまされない...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...何か狡獪(こうかい)な敗徳漢のように思われてならなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...学という言葉がこうして抑々老獪な二義性を有っていることを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...漸(ようや)く狡獪(こうかい)陰険の風を助長するのみ...
福田英子 「妾の半生涯」
...もう老獪(ろうかい)になっている才子才人の社会ほど...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「幻華一現暫娯目、造物戯人何獪哉...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...老刑事のネチネチした老獪(ずる)い手段が...
夢野久作 「冗談に殺す」
...工部局の老獪(ろうかい)さは...
横光利一 「上海」
...そういう古池のぬしみたいな老獪と曲者(くせもの)がそろっているので...
吉川英治 「三国志」
...老獪な円喜はすましていた...
吉川英治 「私本太平記」
...狡獪(こうかい)な頼朝は口を拭いて...
吉川英治 「親鸞」
...がしかし、この老獪は、知っている風も余り顔には出さなかった...
吉川英治 「平の将門」
...老獪そうな眼(まな)ざしを...
吉川英治 「平の将門」
...どれほどこの老獪(ろうかい)なばばのために...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老獪(ろうかい)な相手方は...
吉川英治 「山浦清麿」
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