...その老獪(らうくあい)らしい顔の何処かに...
芥川龍之介 「舞踏会」
...自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます...
石原莞爾 「最終戦争論」
...プラットには老獪なところがあって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...いかに老獪であらうとも...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...老獪(ろうかい)な親ねずみになるとなかなかどの仕掛けにもだまされない...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...狡獪(かうくわい)な髪結(かみゆひ)等いづれも生々(いきいき)とした新しい興味を以て写し出されてゐる...
永井荷風 「虫干」
...おまへのやさしい心根(こころね)!古い木片(きぎれ)で乾杯をする狡獪な農夫は此処より立去れ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...老獪(らうくわい)な岡つ引に絡(から)んで來られると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう老獪(ろうかい)になっている才子才人の社会ほど...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...而(しか)も是れ彼が正直にして多感的なるを掩(おほ)はんとする狡獪(かうくわい)手段なるのみ...
山路愛山 「明治文学史」
...底を割った老獪の徳...
横光利一 「欧洲紀行」
...老獪場馴れの曲者...
吉川英治 「剣難女難」
...燕作(えんさく)はソロソロ狡獪(こうかい)な本性(ほんしょう)をあらわして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...第一かと考えます」「そううまくこっちの註文(ちゅうもん)にハマるかな」「いくら狡獪(こうかい)な家康(いえやす)でも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かれの狡獪(こうかい)なそら脅(おど)しは効果(こうか)がなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...山城守道三(やましろのかみどうさん)ともある老獪(ろうかい)なお人まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...自己の目的をとげようという四郎の狡獪(こうかい)な陰険なゆすりの手段は...
吉川英治 「親鸞」
...狡獪(こうかい)な頼朝は口を拭いて...
吉川英治 「親鸞」
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