...禽獣肉はあまり食べたことがない...
...さまざまの獣肉(じゅうにく)を店頭(みせさき)に吊(つる)した処には...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...獣肉はうますぎる...
種田山頭火 「其中日記」
...七面鳥、鵞鳥、猟禽、家禽、野猪肉、獣肉の大腿、仔豚、腸詰の長い巻物、刻肉饅頭(ミンスパイ)、李入り菓子(プラムプッディング)、牡蠣の樽、赤く焼けている胡桃、桜色の頬をしている林檎、露気の多い蜜柑、甘くて頬の落ちそうな梨子、非常に大きなツウェルブズ・ケーク、ポンス酒の泡立っている大盃などが各自の美味(おい)しそうな湯気を部屋中に漲らして、一種の玉座を形造るように、床の上に積み上げられていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それから獣肉も干し魚もある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...肉類の中の結核獣肉中に結核の有無を見るには従来ただこれを切開して吟味するより外に手段はなかったが...
寺田寅彦 「話の種」
...それが猛獣肉薄の場面を呼出したかもしれない...
寺田寅彦 「夢判断」
...その頃はまだ多くの人の食わなかった獣肉をよく食べたもので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何でも魚肉(さかな)と獣肉(にく)の間ぐらいだろうと答えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...両国の獣肉屋(ももんじや)で手に入れた...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...おりおりは魚類獣肉を用いたきものなり...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...返礼に獣肉を易の門内に再三送ったと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...獣肉を忌む神にも供えまた家内で食うも忌まず...
南方熊楠 「十二支考」
...(a)その嗜好の中に(すなわち獣肉魚肉・酒あるいは水・に対し)無頓着があるかどうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...獣肉こそ食べてはならぬが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにかの獣肉を焙(あぶ)る...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...獣肉を刺して炉の灰に立ててある金串(かなぐし)を取り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...英国のユニオン獣肉会社のトラストが北露漁場の漁業権を買収しようとしたとき...
横光利一 「上海」
...熟れたる果実や獣肉にも飽き...
吉川英治 「三国志」
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