...四足の労役獣のばかりでなく二本足のも……...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...獣のさけぶような声であった...
梅崎春生 「桜島」
...たちまち二ひきの野獣のようなものすごい相好(そうごう)になって...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ちょうど獣が鼻づらを地面にあてて本腰に咆え立てるときのように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...怪獣はちゃんと果たしてくれていて...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...人も獣もすべて生きてるものは温(あたた)かい睡眠にふけってる夜の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...荷車を引くのに使われる獣(けもの)でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...女は息をはずませながら、「ちょっと先、戸があくような音がしましたので、ふと、眼をさまして見ますと、誰か、わたしの傍へ来ておりました」「うむ」「茂ちゃんならば、入りさえすれば、言葉をかけるのに、あんまり静かに入って来たものですから、わたしは、もしや……と思って」「うむ」「ところが、どうでしょう、今まで静かであったその人が、急に獣(けだもの)のように荒(あば)れ出して、わたしの体をおっかぶせてしまいましたから、わたしは声を立てることも、息をすることもできません、けれども、この悪い獣のような奴が誰だかということは、直ぐにわかりました、ほんとに獣です、人間じゃありません、あのマドロスの畜生です、あれのために、わたしは全く身動きも、息をすることもできなくなったから、助けて下さいと救いを叫ぶこともできやしません」「うむ」駒井は、うめくように答えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...野獣を退治て見せるとかするほかありませんでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...猛獣が吠えたりする騒ぎです...
三浦環 「お蝶夫人」
...ウットの『博物画譜(イラストレイテット・ナチュラル・ヒストリー)』に虎道傍にあって餌獣の至るを俟(ま)つに必ず自分の巣に対せる側においてす...
南方熊楠 「十二支考」
...言わばこの獣は人間に窃盗狂(クリプトマニア)に罹ったように心性が窃みの方に発達を極め居るのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...次ぎに獣のようなすばやさで膝の上に置いていた買物袋の中へジャガイモをさらいこみはじめる)清水 ……(それを見て口の中でアッと叫び...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...植物だとて鳥獣だとて驚くほどの種類に恵まれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人の顔に獣の体を取りつけたような不思議な画姿(えすがた)であったという...
柳田国男 「山の人生」
...なにかの獣肉を焙(あぶ)る...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ヘエ……そこで流石(さすが)の猛獣天女だった久美子も...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...布疋雑貨商、穀物商、焼鍋(酒製造業)、獣皮毛商、運送店、旅館、飯館(料理屋)等の大きな商家が目に附く...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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