...たとへ獅子でないまでも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕は素人探偵の帆村荘六というものです」「ウヌ!」獅子奮迅(ししふんじん)にとびついてくると一平を軽く左に外すと...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...それから、四人はごつごつした岩の道を歩いて、獅子岩、烏帽子岩、カラス岩の順に、一つずつそばへよってしらべてまわりました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...刻みさしつる唐獅子(からしし)の圓き頸(うなじ)をかきなでて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...時には獅子(しし)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其牧場に躍り入る獅子に微傷を負はすれど...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...砂漠(さばく)の月にほゆる獅子秋野(あきの)の露にむせぶ蝶かのたてがみもこのはねもひとついろとは誰か知る...
土井晩翠 「天地有情」
...われは獅子(しし)なればなりだからであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...獅子舞いの面の恰好をして壁に写した...
豊島与志雄 「白血球」
...角兵衛獅子の登って来たのとは反対の方角の側から...
中里介山 「大菩薩峠」
...獅子の鬣(たてがみ)のやうに怒つた髪...
原民喜 「鎮魂歌」
...それは獅の首山羊の胴蛇の尾で火を吐く鵺(ぬえ)同然の怪物だ...
南方熊楠 「十二支考」
...猟師は獅子なり狐なりを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...獅子頭(ししがしら)や胴幕を今も作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一行は、英、米、仏、伊各国の芸人五十余名、象、虎、獅子、大蛇を始め十余頭の馬匹、猿犬の類ひととおり揃った動物園そっくり、自己所有の汽船へ飛び込んで世界中おし回るという大がかり...
山本笑月 「明治世相百話」
...高さ三寸ぐらいの紫圧製の獅子頭の口を開けると...
山本笑月 「明治世相百話」
...獅子でも豚でも蛙でも蛇でも...
夢野久作 「鼻の表現」
...獅子の(かぶと)に白銀(しろがね)の甲(よろい)を着...
吉川英治 「三国志」
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