...なアに俺達日本犬の手際を知らんで威張くさる獅子や鷲がどれほどの力があるもんか...
内田魯庵 「犬物語」
...智力に於て獅子に過ぐ...
高木敏雄 「比較神話学」
...近い岬の岩間を走る波は白い鬣(たてがみ)を振り乱して狂う銀毛の獅子のようである...
寺田寅彦 「嵐」
...女房は相変らず力無い眼をうッすらと開けたまま窓に獅(し)がみついていて...
徳永直 「冬枯れ」
...徳川にとって獅子身中の虫なのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...獅子舞が隋唐の文化とともに...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...園内では楽隊が越後獅子(えちごじし)を奏している...
夏目漱石 「野分」
...獅子の鬣(たてがみ)のやうに怒つた髪...
原民喜 「鎮魂歌」
...振(ふり)むけての面(おもて)を見(み)れば出額(でびたい)の獅子鼻(しゝばな)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...話(はな)さないでもお前(まへ)は大抵(たいてい)知(し)つて居(ゐ)るだらうけれど今(いま)の傘屋(かさや)に奉公(ほうこう)する前(まへ)は矢張(やつぱり)己(お)れは角兵衞(かくべゑ)の獅子(しゝ)を冠(かぶ)つて歩(ある)いたのだからと打(うち)しをれて...
樋口一葉 「わかれ道」
...ラガドの門をくゞる為にニミアの獅子と戦ふ要はない...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...犀星氏の「弄獅子」を別にすると...
牧野信一 「浪曼的月評」
...万年草古老伝に此草は当山の霊草にて遼遠に在て厥死活弁じがたきをば此草を水盆に浮るに生者なれば青翠の色を含み若没者なれば萎めるまゝなりとぞ今現に検するに御廟の辺及三山の際に蔓生す毎年夏中是を摘みて諸州有信の族に施与の料とせり其長四五寸に過ぎず色青苔の如し按ずるに後成恩寺関白兼良(かねら)公の尺素往来(せきそおうらい)に雑草木を載て石菖蒲、獅子鬚、一夏草、万年草、金徽草、吉祥草といへり爾者此草当山のみ生茂するにもあらず和漢三才図会に本草綱目云玉柏生石上如松高五六寸紫花人皆置盆中養数年不死呼為千年柏万年松即石松之小者也(中略)五雑組(ござつそ)云楚中有万年松長二寸許葉似側栢蔵篋笥中或夾冊子内経歳不枯取置沙土中以水澆之俄頃復活或人云是老苔変成者然苔無茎根衡嶽志所謂万年松之説亦粗与右同紀州高野深谷石上多有之長二寸許無枝而梢有葉似松苗といひ和語本草にも玉柏石松を載たれども其味のみを弁じて貌姿を論せず良安(りょうあん)本草綱目の万年松を万年草として当山万年草に霊異あることを草性を知らずといへるは嗚呼の論のみ彼万年松は紫花あり此万年草花なし爾者雑組衡嶽志にいふ万年松は別の草ならん尺素往来にいふ万年草は当山の霊草ならん又当山にても当時蔓延滋茂せるは彼万年松の類にて右老伝の霊草は御廟瑞籬の内に希に数茎を得といふ説もあれば尚其由を尋ぬべしまた同書物産の部は小原良直(おばらよしなお)(八三郎)の書いたものだがその中に左の記がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...インドに兎己れを食わんとする獅子を欺き井に陥るる話あり...
南方熊楠 「十二支考」
...他の諸禽獣の例も多くそれぞれ道義上の意味を表わしたもので、例せば獅は勇猛、犬は忠誠の印しだ...
南方熊楠 「十二支考」
...デク人形め!(井上をそのままにして仙太の方へ迫って行く)兵藤 甚伍、逃げろ!井上 弁口無用っ! 仙太、聞くな、斬れ! そいつを斬れ! なぜ斬らぬ! 斬らんか! 利根の甚伍左、獅子身中の虫だ、奸賊、斬らんか、仙太っ!仙太 オウッ!と叫んで本当に斬る気はあまりなく、ザッと甚伍の腰をないだついでに柱にガッと音を立てたのと、兵藤がその隙に座敷の燭台を刀でパッパッとなぎ倒して四辺を真暗にしたのと殆んど同時...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...上野の動物園で獅子(しし)や虎を飼って置く檻の格子なんぞは...
森鴎外 「雁」
...獅身夜叉面(ししんやしゃめん)のおそろしき本体を見するのであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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