...義雄は直ぐ獅子の猛り狂ひの怖ろしさを想像した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...マルタ犬(いぬ)は一名を獅子犬と呼ばれてゐるが名ばかり立派でからもう弱虫な怯(けち)な奴だ...
内田魯庵 「犬物語」
...烏帽子と獅子とカラスと三つひとかたまりになっているような山が...
江戸川乱歩 「大金塊」
...獅子身中の虫といわざるを得ないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...すごく獅子っぱなだけれど...
太宰治 「女生徒」
...羊の群の獅子として...
谷譲次 「踊る地平線」
...また後光の炎を発する怒った獅子(しし)の鬣(たてがみ)のようであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...獅噛(しかみ)のついた大火鉢の火が熾(おこ)っているし...
中里介山 「大菩薩峠」
...本物の獅子の代りに獅子の影を狙(ねら)い...
中島敦 「文字禍」
...殯期至、親及最契之友、送獅豹、獅豹者、用花毯作身、木作首尾、一人裏於其中、開弔時、列於大門左右、及啓霊、獅豹先入於霊前舞踏、喪家先備制銭一千或両千、置於霊几、舞踏畢、臥干旁、従腹中出小獅討喜銭、即攫几前銭而去、間有用数人、仮戯場衣冠、於獅豹舞畢、演戯一折、然後啓霊、此等郷間皆親友為之、城市有用貧者、この記事によれば、山東省(往古の呉国の在りしところで、我国と最も深い通商関係を有していた国である)では、死人があると、その親族や友人が、獅子を作って送り、霊を啓(ヒラ)くに先だち、棺前で舞踏するのであるが、その目的が、凶霊を退ける信仰に由来していることは明白である...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...獅子頭を祭ると云ふ』と載せたことである(以上...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...側に居た若い女に獅噛(しが)みつかれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駱駝(らくだ)が獅子(しし)になろうとし...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まるで歌その者が夕月の下獅子になつて動き出す感じだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...是(こ)れぞ所謂(いわゆる)獅子身中(しんちゅう)の虫で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...天神の山には祭ありて獅子踊(ししおどり)あり...
柳田国男 「遠野物語」
...天井に近い高い壁から時時造りものの獅子が首を出して吼える仕掛けになつてゐるカフヱーで...
吉井勇 「酔狂録」
...紅皮に獅子のもようですッて」「隆さん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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