...猿臂(ゑんぴ)をのばいたと見るほどに...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...すばやく猿臂(えんび)をのべて...
芥川龍之介 「偸盗」
...そこにあるものを猿臂(えんぴ)を延ばして引き寄せてせわしく一まとめにして床の間に移すと...
有島武郎 「或る女」
...ぐずぐずいうか」船長ノルマンは猿臂(えんぴ)をのばして...
海野十三 「火薬船」
...追手の猿臂(えんび)が乞食の襟髪(えりがみ)にかかった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...その見上げるような樅が四方八方から白い毛だらけの猿臂を私めがけて伸ばしていると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...さて猿臂(えんぴ)を伸ばして稲荷の扉の中へ手を入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿臂(えんぴ)をのばしてその猫をかいつかんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前は誰だえ」飛退く女の帯際を猿臂(えんぴ)を延してむんずと掴(つか)んだ偽家光...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拙者はこれだ」大井久我之助は猿臂(えんぴ)を伸ばして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰かあっしどもの仲間にでも運んでやってたんで」いいながらツツーと猿臂(えんぴ)を伸ばしてちぢかまっている次郎吉の首根っ子をあわや掴まえようとした...
正岡容 「小説 圓朝」
...豹頭猿臂(ひょうとうえんぴ)...
吉川英治 「三国志」
...猿臂将軍(えんぴしょうぐん)蔡陽(さいよう)の甥で...
吉川英治 「三国志」
...「われはこれ猿臂将軍(えんぴしょうぐん)の蔡陽(さいよう)である...
吉川英治 「三国志」
...工匠(たくみ)の猿臂(えんぴ)が...
吉川英治 「私本太平記」
...やらじと猿臂(えんぴ)をのばしたので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...林冲の猿臂(えんぴ)にかかって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...催促がなくっても殺してやる」伸びた猿臂(えんぴ)――ムズと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索