...すばやく猿臂(えんび)をのべて...
芥川龍之介 「偸盗」
...「俺(お)らがにも越(く)せ」いきなり仁右衛門が猿臂(えんぴ)を延ばして残りを奪い取ろうとした...
有島武郎 「カインの末裔」
...猿臂(えんぴ)を伸ばせる者...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...ぐずぐずいうか」船長ノルマンは猿臂(えんぴ)をのばして...
海野十三 「火薬船」
...洋服が突然猿臂(えんぴ)を伸ばして――全くえんぴという感じだった――太った男の手をとった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...いきなり猿臂(えんぴ)をのばしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...つと猿臂(えんぴ)を伸ばして...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿臂(えんぴ)をのばしてその猫をかいつかんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...首を下げた瞬間に巧みに猿臂を伸ばして突き刺すのである...
野上豊一郎 「闘牛」
...拙者はこれだ」大井久我之助は猿臂(えんぴ)を伸ばして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猿臂を伸して怪人物の襟首に飛びつく...
久生十蘭 「魔都」
...誰かあっしどもの仲間にでも運んでやってたんで」いいながらツツーと猿臂(えんぴ)を伸ばしてちぢかまっている次郎吉の首根っ子をあわや掴まえようとした...
正岡容 「小説 圓朝」
...呉羽之介は猿臂(えんぴ)を伸して藻掻(もが)く相手を組伏せたまま...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...猿臂(えんぴ)伸ばしにピューッと新九郎の足許を地摺りにすくった...
吉川英治 「剣難女難」
...追いついて来た自斎の猿臂(えんぴ)が...
吉川英治 「剣難女難」
...馬上から猿臂(えんぴ)を伸ばして...
吉川英治 「三国志」
...竹童が猿臂(えんぴ)をのばしてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...逃しはせぬぞ』と云いつつ突然ぐいと猿臂(えんび)を伸ばしてルパンの襟頸(えりくび)を掴んだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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