...猿橋...
種田山頭火 「旅日記」
...猿橋(えんきょう)あたりへ来ると...
徳田秋声 「縮図」
...その猿橋ももう近くなったはず」「これから...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿橋から大月、大月には岩殿山(いわとのさん)の城あとがございまして、富士へおいでになるにはそこからわかれる道がございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州名代(なだい)の猿橋の真中にブラ下って桂川(かつらがわ)見物をさせてもらうなんぞは野郎も冥利(みょうり)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿橋駅の新井というのへ泊りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿橋を裏から見せられたのは今度が初めてよ」「鳥沢の粂の野郎がそうしたんだというじゃねえか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの片手の無い奴はこのあたりの山に隠れているかも知れぬ」猿橋の問屋で逃げられたがんりきのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ腰に差し慣れない両刀の重荷が苦しく、人の見ないところでは、それを抱えるようにして歩きましたが、猿橋の宿へ来て、とある茶店へ入って一息つきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...提灯をつけられてはたまらない、もう絶体絶命と思って、お松はその提灯の光を慄(ふる)えながら見ていると、意外にもその提灯の光にうつる人の面(かお)は見たようなと思うも道理、それは今日、猿橋の宿から、この上野原まで自分をのせて来た馬子でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州名代の猿橋の上から逆(さか)さまにつるされたことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州の猿橋の時にしてからが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小佛(こぼとけ)さゝ子(ご)の難處(なんじよ)を越(こ)して猿橋(さるはし)のながれに眩(めくる)めき...
一葉女史 「ゆく雲」
...初鹿野(はじかの)から猿橋までを歩いた...
山本周五郎 「青べか日記」
...「場所は猿橋、――もしそうだとしたら、仕止めるにはもってこいですな」「一夫関(いっぷかん)に当れますからね」「四対二十余人なら楽なもんですよ、が、まあともかく祝杯といきましょう」「私はもう、――」と万三郎は盃を伏せた...
山本周五郎 「風流太平記」
...猿橋で捕えた小者(こもの)の自白で...
山本周五郎 「風流太平記」
...猿橋から馬で逸走した一人は...
山本周五郎 「風流太平記」
...甲府か猿橋(えんきょう)あたりの廓(くるわ)にでも売り飛ばそうという腹にちがいない...
吉川英治 「江戸三国志」
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