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饗庭篁村 「木曾道中記」
...「――こんな狡猾な犯罪は...
大阪圭吉 「三狂人」
...狐のそれを思わせるある狡猾さが光っていた...
大杉栄 「続獄中記」
...また、舵手(コクスン)のイズレール・ハンズは注意深い、狡猾な、老練な、経験のある海員で、まさかの時にはほとんど何でも任(まか)すことが出来る男だった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...実は狡猾な醜悪な打算に満ち満ちている遁辞(とんじ)です...
太宰治 「風の便り」
...狡猾(こうかつ)なる似而非(えせ)予言者らは巧みにこの定型を応用する事を知っている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...さらに狡猾とあって……密告があって捕まえようとしても...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...よし彼の言ったことが狡猾(こうかつ)とは言われないまでも...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...そして愛の狡猾(こうかつ)な策略によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なにか狡猾なまた向う見ずな...
豊島与志雄 「秦の出発」
...そしてそれらの狡猾なからくりに...
豊島与志雄 「水甕」
...すべて成功をのみ計りながら猾手段(かつしゅだん)をも許し卑劣さをも意に介しないという短所を有するとともに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...敵はしつこい狡猾な一味だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...更にいつも思い知らされたのがフェンウィックの狡猾さだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...狡猾(こうかつ)げに笑った...
森鴎外 「鼠坂」
...緻密(ちみつ)に計画し、執拗に狡猾に、十年のあいだ営々と、用心に用心して作りあげたものだ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...狡猾(こうかつ)や欺瞞(ぎまん)はその時をごまかすことはできても...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...逃げ廻る狡猾さと坐り込む諦念と...
横光利一 「夜の靴」
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