...直情径行のエセックスにそのような狡猾な行動がとれようなどとは夢にも考えられないことではないか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...狡猾なる兎は、獅子の知らざるに乗じて、其尾を取りて、小屋の屋根と柱とに、堅く結び着け、遂に獅子の餓死するに至るを見て楽しみぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...而して此猾策ハ又村役場に出張せる吏員によりて用ひられたり...
田中正造 「非常歎願書」
...苦労して狡猾にならない人はえらいと思ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...土人たちは狡猾でかけ引きが強く...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...この地方では土人がひどく狡猾でした...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...彼は狡猾(こうかつ)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...利己心の一見道理あるらしい狡猾(こうかつ)な論法を用いた後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等の下卑で、淺薄で、迷信が強くて、無邪氣で、狡猾で、無欲で、強欲で、殆んど余等(今の文壇の作家を悉く含む)の想像にさへ上りがたい所を、あり/\と眼に映るやうに描寫したのが「土」である...
長塚節 「土」
...狡猾(こうかつ)になるのも卑劣になるのも表裏二枚合せの護身服を着けるのも皆事を知るの結果であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...狡猾の要素が少ないから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...とても狡猾な連中を相手にしていますから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...狡猾な米国人が希求する究極の技であった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...余りにも狡猾な為...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ここでは完全に「日本人は見掛けによらぬ狡猾(カンニング)だ」という彼等の観念を覆えおおせた...
松本泰 「日蔭の街」
...悪くいえば狡猾(こうかつ)...
山本周五郎 「いさましい話」
...人間の狡猾(こうかつ)と冷酷無情に対して……...
山本周五郎 「はたし状」
...その時にジロリと私を見た狡猾(ずる)そうな眼付と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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