...老猾にして奸雄なる蔵人行家の如き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...決して自分の狡猾(こうかつ)さではなく...
太宰治 「人間失格」
...而して此猾策ハ又村役場に出張せる吏員によりて用ひられたり...
田中正造 「非常歎願書」
...狡猾(こうかつ)さと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...メルキオルはその狡猾(こうかつ)な策略を勘づき始めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狡猾と熱中とがいっしょに結婚したようなものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なかなかの狡猾者(こうかつもの)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は狡猾にも応接間に留まっていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...魔女のやうに狡猾(かうくわつ)な狂人(きちがひ)の女は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あれは狡猾だと云ふに過ぎないね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...あれは狡猾なだけで...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...私の相手はとても狡猾な男でな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...狡猾な悪党が手紙を盗んで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...余りに演技が巧妙、狡猾なので、不潔なベッドに潜り込んだアイダは震えながら驚きを抑えきれなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...疑い深く狡猾なエイビスさえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...敵は狡猾だから、予想通り、ほかの連中と同じ事はせん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...狡猾(こうかつ)な眼色を慾に燃え立たせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...狡猾と虚偽とを享楽するらしい一人の虚無主義者は...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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