...何が気に入らなくつてさ様の事を申のぢや」いはれて猶々涙ごゑで「何の勿体ない...
田澤稲舟 「五大堂」
...猶々(なお/\)有難い事であると云っている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...捕へる事は猶々(なほ/\)出来ず...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...猶々出来ないから...
田山録弥 「小説新論」
...猶々些事に候へども種彦の祿高は寛政重修諸家譜にて判然候べく...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...猶々以上の外公表を憚る錯雑せる事情之有...
久生十蘭 「金狼」
...猶々切ない心持であった...
宮本百合子 「狐の姐さん」
...暑くなりましたからお体を猶々御大事に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私も三日ばかり工合わるくしましたから猶々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...猶々微妙ないくつかの点もある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...猶々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...猶々感傷であったのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうでしょう? どうぞ猶々お大切に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その上にも猶々お大切に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「猶々昌平辺先生へも一日参上仕候而御暇乞等をも可申上存居申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...猶々妻も自私(わたくしより)宜申上候へと申托(まをしたくし)候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この世は夢のごとくに候(中略)猶々...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...今日聞いた甚三郎の破滅を知っても――猶々...
吉川英治 「夏虫行燈」
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