...彼は火鉢の猫板に凭りかかって...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...猫板(ねこいた)に頬杖(ほゝづゑ)つくと...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...」幸四郎は盃を猫板の上に置きながら...
薄田泣菫 「茶話」
...しかたなしに体を起して長火鉢(ながひばち)の猫板(ねこいた)の上に乗っているマッチを持ち...
田中貢太郎 「黄燈」
...それから湿(しと)った塩煎餅(しおせんべい)を猫板の上へ出した...
徳田秋声 「新世帯」
...三十五猫板(ねこいた)のうえで...
徳田秋声 「爛」
...猫板の上の涙を拭き取った...
豊島与志雄 「変な男」
...長火鉢の猫板の上の舐(な)め物まで何の変りもありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長火鉢の猫板の上へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつもの女の筆跡(て)だよ」平次は半紙八つ折の手紙を猫板の上に拡げて読み下しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猫板の上で伸ばしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猫板(ねこいた)の上に頬杖を突くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猫板の上に銚子が乗つてゐることもあつた...
林芙美子 「朝夕」
...彼女は菓子の袋を猫板の上におきながら...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...掃除のゆきとどいた黒柿のへりや猫板などに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...人差指に巻きつけていた浅黄の茶布巾を猫板の上へおいて...
矢田津世子 「神楽坂」
...冷えた杯を猫板に移して...
吉川英治 「江戸三国志」
...きまりの悪いのは初めのうちだよ」猫板をチャブ台にして...
吉川英治 「江戸三国志」
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