...それから寄席芸人の猫八...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...「あとでひとつやってもらってもいいと思って――例の猫八です」「こりゃアおもしろかろう」と叫ぶものもあった...
岩野泡鳴 「猫八」
...「………」猫八には...
岩野泡鳴 「猫八」
...碧瑠璃園(へきるりえん)や徳富蘆花(とくとみろか)のようないい加減な通俗小説をえい方の標準にして俗悪な批評をするものが多いから」「どうもすみません」猫八はすました顔でちょッと頭を下げたので...
岩野泡鳴 「猫八」
...猫八は顔を顰(しが)めてみせながら...
岩野泡鳴 「猫八」
...猫八君も言われたとおり」と...
岩野泡鳴 「猫八」
...「………」猫八には変なところでどッと来たものだと思われた...
岩野泡鳴 「猫八」
...猫八はすぐ自分の無学を冷かされたのだと分ったので...
岩野泡鳴 「猫八」
...これはこれでいいのでしょう」「猫八君は自分の芸をあまりばかにしてはいませんか?」近眼(きんがん)がこう自分に質問した...
岩野泡鳴 「猫八」
...猫八はしぶしぶ口を出したつもりであったが...
岩野泡鳴 「猫八」
...な」猫八は主人の説をこう受け取った...
岩野泡鳴 「猫八」
...な」これは猫八には先に虎のお終いでちょッと言い損(そこ)ないをしたと思えた...
岩野泡鳴 「猫八」
...――猫八と申す芸人の家はこちらか?――へいと...
岩野泡鳴 「猫八」
...そしてこの江戸屋猫八なる自分のお帰りに挨拶をしてくれたのは...
岩野泡鳴 「猫八」
...そこに集まった面々は御免の勧化(かんげ)であり、縄衣裳(なわいしょう)の乞食芝居であり、阿房陀羅経(あほだらきょう)であり、仮声使(こわいろづか)いであり、どっこいどっこいであり、猫八であり、砂文字(すなもじ)であり、鎌倉節の飴売(あめう)りであり、一人相撲であり、籠抜けであり、デロレン左衛門であり、丹波の国から生捕りました荒熊であり、唐人飴(とうじんあめ)のホニホロであり、墓場の幽霊であり、淡島(あわしま)の大明神であり、そうしてまた宇治山田の米友であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...曰く「鶴枝の百面相は猫八の孤憤...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...ひとり「猫八」のみは頭から弱い芸人を揶揄してかゝつてゐる作者の態度に頗る義憤した記憶があるから...
正岡容 「巣鴨菊」
...今の木下華声君も小猫八で出演していた...
正岡容 「わが寄席青春録」
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