...もうあの猪首の若者は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...殊に背(せい)の低い猪首(いくび)の若者は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...猪首の若者は多愛(たわい)もなく砂の上にのめりながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...あの猪首(いくび)の若者の記憶は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...力逞(たく)ましきが猪首(いくび)にかかげ持ちて...
泉鏡花 「凱旋祭」
...あの猪首をあげて...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...少しく猪首で、肉の厚ぼったいその頸筋が、陽やけしてざらざらしてるくせに、へんに脂っこい感じです...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...猪首(いくび)で...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...戸口にいる猪首の女に...
久生十蘭 「あなたも私も」
...おぬしはまだそこにいたのか」権中主典鈴木隆助は充血した猪首(いくび)をぶるッとふるわせた...
本庄陸男 「石狩川」
...放蕩詩人……これが僕とバイロン卿との最初の会見だった彼は入ってくるや否や羽根つきの帽子を子供のように左から右へ得意げにうちふりながら踵の先へまっすぐに猪首を立て舞台の友田恭助のように 尊大げに口を切った「われ/\の作りあげた浪漫的精神とそのために必要な義憤と昂奮と...
槇村浩 「長詩」
...猪首のスタンダアルの横顔の浮彫があった...
横光利一 「旅愁」
...彼はやや猪首(いくび)で固肥りなうえ...
吉川英治 「私本太平記」
...能登はなんどもその猪首(いくび)でうなずきながら...
吉川英治 「私本太平記」
...ぐいと猪首(いくび)を横に曲げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...猪首(いくび)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...猪首(いくび)が前へ出て...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すこし猪首(いくび)のせいであろうが...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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