...猥りに左様いふものを求めざる人こそ与へらるべきであるのだ...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...信ずべき相当の理由の無いことを猥りに信ずる迷信の程度に至つては...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...森林の樹木を猥りに伐り払ふて山を坊主にすれば...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...猥りに人に面(おもて)を合はせ給はず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...猥りに身を捨つる條...
高山樗牛 「瀧口入道」
...大臣又は次官と雖も猥りに対外...
戸坂潤 「社会時評」
...猥りに犯してはいけないものなのだ...
豊島与志雄 「理想の女」
...此は落葉を猥りに採るなといふ印である...
長塚節 「隣室の客」
...命數の免れ難きを忘れて猥りに罪を科擧に歸するなからむことを希はざるを得ず...
原勝郎 「貢院の春」
...これ五位以上の者猥りに京畿を離るべからずとの制禁を蔑如し...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...常に家の内に居て猥りに外に出ず可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...但し私に偏して猥りに与う可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...と言つてこれは猥りにたべるといふわけにはゆかない...
室生犀星 「末野女」
...何處からみても猥りがましい物を退け...
室生犀星 「はるあはれ」
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