...猜疑心に満ちていた...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...余りの猜疑(さいぎ)心を浅間(あさま)しい様に思ったが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その方の猜疑心(さいぎしん)は人一倍発達しているだろうからね...
江戸川乱歩 「黒手組」
...非常に陰惨な陰気な沈鬱な執拗で吝嗇で猜疑心が深いという...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分は猜疑(さいぎ)もしなければ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...」と猜疑深(うたぐりぶか)い目を見据えた...
徳田秋声 「新世帯」
...猜疑(さいぎ)嫉妬(しっと)の俗論轟々(ごうごう)として沸くが如き時...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...猜疑の念を起す惧があるので...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...猜疑心(さいぎしん)がつよくて...
蜷川新 「天皇」
...ある時居士遠来の僧を供養するを猜(そね)み...
南方熊楠 「十二支考」
...母の方は自分の身内だけに向うへ贔負(ひいき)をするかも知れんが東京へ来てあの天女(てんにょ)の如(ごと)きお登和嬢を見れば誰だって賛成しない人はなかろう」小山「アハハ君の眼からは天女に見えても猜疑(さいぎ)という色眼鏡(いろめがね)で視られると天女が悪魔と思われる事もあるからね...
村井弦斎 「食道楽」
...門番も猜疑心(さいぎしん)を起さずに応対して...
森鴎外 「大塩平八郎」
...猜疑心(さいぎしん)は...
吉川英治 「三国志」
...無用な猜疑(さいぎ)をなすは...
吉川英治 「三国志」
...猜疑心(さいぎしん)は時代の通有性だった...
吉川英治 「私本太平記」
...夢寐(むび)にまで猜疑(さいぎ)しておられるらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく影をひそめてしまった庶民たちの猜疑心(さいぎしん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...又八をして猜疑(さいぎ)に顫(おのの)かしめたものは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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