...弥増す敵意と猜念とをもて...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...彼らの動機に対する猜疑(さいぎ)...
石原莞爾 「戦争史大観」
...今僕等には羞恥も、礼儀も、虚飾も、猜疑も、なんにもないのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それ故なるだけ猜疑を避けるということが必要であろうと思う...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...非常に猜疑心に富んで人と語る時には常に上眼遣いをして相手を見る不愉快な癖があります...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...文芸上の天才には時として(敏感性の半面として)甚だしい猜疑の発作があります...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...小野田は山にいた時のお島の旦那か何ぞであったように猜(うたが)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼らの猜疑(さいぎ)的な自負心はそれを受けいれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猜疑(さいぎ)的な高慢心と独立的な短気な悪い性質とのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仕事の神は猜疑深く...
長與善郎 「青銅の基督」
...私はまた始めから猜疑(さいぎ)の眼で叔父に対しています...
夏目漱石 「こころ」
...猜疑(さいぎ)心とを生んだ...
火野葦平 「花と龍」
...一般人の妬みと猜(そね)みの眼をもって見られやすい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それ故に彼はつねに猜疑心に苦しめられる...
三木清 「人生論ノート」
...猜疑(さいぎ)一苦境に立てば立つほど強くなる彼...
吉川英治 「黒田如水」
...猜疑(さいぎ)に囚われた眼で...
吉川英治 「三国志」
...猜疑(さいぎ)ふかく...
吉川英治 「三国志」
...ちらと猜疑(さいぎ)めいた光がうごいて...
吉川英治 「私本太平記」
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