...某も疾(と)く猜(すい)したり...
巌谷小波 「こがね丸」
...私達の恋を妨げようと企(くわだ)てたのではあるまいか」自惚(うぬぼれ)の強い私の猜疑心(さいぎしん)は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...侵略的の議論を唱導して支那人をして嫉妬猜疑を起さしむるは最も不都合である...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...支那の君臣が猜疑心を以ていわゆる野心ある国の権謀術数に掛って日本に害を与えるということになれば...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...互いの復讐心や猜疑(さいぎ)心が強烈となり...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...非常に猜疑心に富んで人と語る時には常に上眼遣いをして相手を見る不愉快な癖があります...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...つまり彼のような猜疑心も深く虚榮心も強い男は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ところがそのうちに私の猜疑心(さいぎしん)がまた起って来ました...
夏目漱石 「こころ」
...侮蔑と憎悪と猜疑との眼...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...ますます彼の猜疑心を尖らした...
平林初之輔 「二人の盲人」
...ヂロリと猜疑の聴耳を立てる彼の心は目的を定めて...
牧野信一 「鏡地獄」
...お袖の猜疑(さいぎ)は...
吉川英治 「大岡越前」
...殿が会わぬというご猜疑(さいぎ)も」「え...
吉川英治 「私本太平記」
...猜疑(さいぎ)を深うするばかりで...
吉川英治 「新書太閤記」
...猜疑(さいぎ)深く...
吉川英治 「親鸞」
...猜疑(さいぎ)の眼にさぐりながら...
吉川英治 「親鸞」
...そう猜疑(さいぎ)しては彼の画は分るまいと思われる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...猜疑(さいぎ)ぶかくて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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