...彼は始めて精神内容の創造に猛進することが出來るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の天分に對する強烈な自信がなければ精神内容の創造に猛進することを得ざる弱い(此だけの意味で弱い)性格を持つてゐるやうに見える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...少数者は新なる勝利の前途に猛進する...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...救済は更らに光明ある未来へ全力を挙げて猛進する処に存する...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...かくの如くしてかの自己の責任の上に立ち自己の危険を賭して新しき道を開拓し新しき国を発見せんと只管に猛進するの勇気を何処に認むる事が出来やう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この衝動の停止は直ちに恋愛の死となるのである――離婚の自由によつて現在の結婚制度が終りを告ぐると同時にこの努力は無限の力をもつて猛進するであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かえってこういう空想を直ちに実現しようと猛進する革命党や無政府党の無謀無考慮無経綸(けいりん)を馬鹿にし切っていた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...これを全世界に亙(わた)って果して今日断行するまでに列強は猛進する覚悟を持っているか...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...「いま鉱業停止で猛進すると予防命令が効を奏してきた場合...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...四十三春三郎は嘗て松葉屋の營業に猪突した如く又此新事業に猛進するより外もう取る可き道は無いのであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...自転車は我に無理情死を逼(せま)る勢でむやみに人道の方へ猛進する...
夏目漱石 「自転車日記」
...彼がそこまで猛進する前に...
夏目漱石 「門」
...左右の言にも耳を借(か)さずに猛進するくらいの強いところが必要である...
新渡戸稲造 「自警録」
...太平洋の波をめがけて猛進する!捕虜の高言諸君...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...向うばかり見て猛進するものである...
森鴎外 「雁」
...傍(はた)を鼓舞して猛進する男です...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...宗教の信仰に救われて全能者の存在を霊妙の間に意識し断乎たる歩武を進めて Im schnen, Im guten, Im ganzen, に生くべく猛進するわが理想であると言ったら...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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