...猛然としてもとの自己に眼覚(めざ)める程緊張したならばその時彼は本能的生活の圏内に帰還しているのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...猛然と立ち上った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...かたる慘状耳にしてメレアーグロス猛然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...猛然としてヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 20其胸の中猛然と力に誇りものすごく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』しかく陳じて猛然と荒び進みて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それを猛然と引き裂きながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから円舞曲(ワルツ)を猛然と演奏した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やがて全体が猛然と爆発するのであった...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...私が下手人だというのかッ」田原屋仁三郎は猛然と立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(猛然と三人に立ち向う...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...ある時は猛然と立って...
原民喜 「冬日記」
...「何だろう」猛然と好奇心を動かされました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...答えはないが、彼の声を知ると、無数の影は、一せいにそこの桝土台(ますどだい)を破って、光の下に集まり、猛然と、御用御用の声を、叫びかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...彼も、寝床を蹴って、猛然と、大刀をひき抜いた...
吉川英治 「大岡越前」
...闇に馴れた目で、それを知ると孫兵衛は、なんのこったといわんばかりの様子、前にもまして、猛然と、ふたたび、お綱へ迫ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ペッ……ペッ……」猛然と唾(つば)して立つと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...長曾我部盛親などは、町端れのつまらない小路に借家して、若いのに頭をまるめ、一夢斎と名をかえて、(浮世のことなど、わしゃ知らんよ)といった顔つきして、風雅と遊里の両方に身をやつして暮しているが、その手から、いざという場合には、猛然と起って、(太閤御恩顧のため)という旗じるしの下(もと)に集まろうという牢人が、七百や八百は飼ってあって、その生活費も、秀頼のお手元金から出ているのだということも聞いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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