...帆村は猛然と活動を開始した...
海野十三 「蠅男」
...勇猛な若者は、思わぬ失策に、むかっ腹を立てた様子で、逃げ出すどころか、却って、恐ろしい闘志を見せて、猛然と、怪物へ迫って行った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あるいは猛然と反対し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...むしろ俺は照子に会いたいおもいが猛然とおこった...
高見順 「いやな感じ」
...あらゆる思想と人々とが猛然と取り組み合ってる火宅のようなパリーにおける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おそらく彼女を猛然と挑戦(ちょうせん)的になしたかもしれない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猛然と噛み合う二人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猛然として後を追ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頃から猛然として人間に対する興味と期待が湧き上りました...
原民喜 「ある手紙」
...ある時は猛然と立って...
原民喜 「冬日記」
...猛然と人をかき分けてそばに行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...子供たちは猛然とそれぞれ自分の手近にある物の方に走りよった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...トタンに来島が猛然として飛かかろうとしたから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...猛然と、蚊帳を踏んで躍り立つと、庄次郎の巨きな体は、敵を威圧するに役立って、五、六人は台所の方へ、四、五人は表口の外へ、半分ずつ分かれて退(ひ)いた...
吉川英治 「松のや露八」
...「ペッ……ペッ……」猛然と唾(つば)して立つと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...四誰か? ――とぎょっとしたが、堂の外に見えた人影は、途端にあわてて逃げ転(まろ)んで行く様子なので、又八は猛然と、木連格子を排(お)して、「野郎っ」と、追い駈けて出た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...猛然として殺されたキリシタンのために復讐しようとした...
和辻哲郎 「鎖国」
...相互扶助の本能が猛然として働き始める...
和辻哲郎 「地異印象記」
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