...猛然として来り迫る革命の気運に応ぜむには...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...猛然として日本騎兵のいる方へ殺到した...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...大きな水槽(みずおけ)の下から横むきに水を猛然と噴きだす式のものであった...
海野十三 「空気男」
...あなたから、恨まれる筋はないのだ」X大使だと知って、私は猛然と、敵愾心(てきがいしん)を盛り起した...
海野十三 「地球要塞」
...勇猛な若者は、思わぬ失策に、むかっ腹を立てた様子で、逃げ出すどころか、却って、恐ろしい闘志を見せて、猛然と、怪物へ迫って行った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...猛然と反撃を加えてやる...
太宰治 「正義と微笑」
...猛然と復活して来たのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...畳一畳ほどを隔てた隅に立ちすくんでいたものが猛然と斬って出たゝめに...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...トロイア勢は全力をあげて勝利を信じつつ猛然として寄せ來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』しかく陳じて猛然と荒び進みて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おどろおどろと茂る薄尾花の山科原の中から不意に猛然として風を切って現われたものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...猛然と由紀子の方に殺到したのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私が下手人だというのかッ」田原屋仁三郎は猛然と立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猛然と反撃して来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同時にもう一人が猛然と突を入れて来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...ここに於て吾輩は猛然として立上った...
夢野久作 「爆弾太平記」
...答えはないが、彼の声を知ると、無数の影は、一せいにそこの桝土台(ますどだい)を破って、光の下に集まり、猛然と、御用御用の声を、叫びかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...すると、同時に、鎧櫃(よろいびつ)を背負ったまま利(き)き腕(うで)を捻(ね)じ上げられている百姓男は、耀蔵の手を振り放ッて、猛然と、杖みたいな棒を、横に構えた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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