... 猛然と走り出した...
...彼は猛然と抗議した...
...敵味方を顧みず猛然と突撃する...
...彼女は猛然とテスト勉強を始めた...
...猛然と現れた強敵にブチ切れる...
...後藤内相のやうに猛然と起(た)ち上つた...
薄田泣菫 「茶話」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃...
太宰治 「走れメロス」
...猛然として壘めがけ一團なして迫り行き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...深き藪より猛然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」と彼は猛然と言いつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猛然たる本能を呼び起すことは珍しくないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...御用だぞツ」猛然と掴(つか)みかゝる八五郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猛然と反撃して来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猛然とうなつて反抗を示したのにはびつくりした...
平山千代子 「「みの」の死」
...佐山 だからさ――(壁によりかかって、嘲笑している花岡を見ているうちに、その相手の悪意が、どんなにシタテに出て頼んでみても、とうてい、こちらのいうことを聞き入れてくれるような程度をはるかに越したものであることがわかって、同時に、猛然たる怒りが、彼のからだをムックリもちあげる)……こうなったら、俺のものも人のものも、あるか!……(フラフラしながら、花岡の方へ)花岡 ……野郎……来るか?……(歯をむいて身がまえる)佐山 出せ!花岡 にゃあにを、いってやがる? てめえみたいな、くたばりぞこないのクソインテリに、おどかされて――佐山 食いものは、この三人の、みんなのもんだ...
三好十郎 「胎内」
...猛然と反抗心が起つて...
横光利一 「書翰」
...二、三の影は、猛然、槍をつけ、太刀をかぶって、迫ったかに見えたが、謙信のまわりには、殆ど、越後勢のなかでも立ち優れた旗本ばかりいたのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼も、寝床を蹴って、猛然と、大刀をひき抜いた...
吉川英治 「大岡越前」
...猛然(もうぜん)と...
吉川英治 「黒田如水」
...――と、猛然、彼の影は、あたりの敵をふりすてて、秀政のほうへ馬首をめぐらして来たが、突然、前に立ちふさがった味方の若者の二人が、左右から主人の口輪をつかんで、ぐるりと、反対な方へ駈け出してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...じっと、部屋の口を睨(ね)めすえていた典馬は、くそっ、と吠えながら、猛然、その中へ突入した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それが逃げるだけ逃げ廻っていたこの人間の猛然と立ち直った挑戦であったとみえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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