...これに次ぐ年々の間欧州では疫病が猖獗を極めて数千の人がそのために墓穴に入ったではないか...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...当時東京で猖獗を極めた虎列刺(コレラ)の犠牲者のそれであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...漸々(だん/\)病勢が猖獗になるに從(つ)れて...
石川啄木 「赤痢」
...彼等の勢いが猖獗(しょうけつ)を極めるに従って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一九二九年はこのレコード熱がもっとも猖獗(しょうけつ)をきわめた年であって...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...それでも天然痘や猖紅熱(しょうこうねつ)で死ぬ人の数よりは多い...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...また昭和七年夏刊行の新詩集『アジアに叫ぶ』の序の中に『今日思潮の渦卷き流るる中に唯物論及び之を基とする議論が猖獗であるのは西歐の物質的文明瓦解史上の當然の數かも知れぬが世道人心の上に最も有害のものは是である...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...ああ猖獗や此敵士...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その状またすこぶる猖獗(しょうけつ)なり」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この道徳文化の猖獗は確かに一種の認識を促進する...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...しかしそう猖獗(しょうけつ)を極めているものじゃない...
夏目漱石 「三四郎」
...アメリカの花どもがいよいよ猖獗(しょうけつ)して...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...暗黒の戦慄におとし入れた「上海(シャンハイ)コレラ」の猖獗(しょうけつ)は...
火野葦平 「花と龍」
...感冒の猖獗日に増して」と必ず卦紙一二枚は時候見舞と「憚りながら拙宅一同も無事消光つかまつり居り候故偏へに御休心下され度候」といふ慇懃な御挨拶です...
牧野信一 「月あかり」
...そしてあらゆる地方で天然痘は猖獗を極め...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...加ふるに北越の反勢日を追ひて猖獗ならんとす...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...逆徒の猖獗(しょうけつ)にまかせて現状に至る――という状態です...
吉川英治 「三国志」
...眠り病が大猖獗(しょうけつ)だ……...
蘭郁二郎 「睡魔」
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