...これに次ぐ年々の間欧州では疫病が猖獗を極めて数千の人がそのために墓穴に入ったではないか...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この村から十里許り隔つた或村に同じ疫(やまひ)が猖獗(しやうけつ)を極めた時...
石川啄木 「赤痢」
...第五列が猖獗(しょうけつ)をきわめているようじゃありませんか...
海野十三 「地球要塞」
...一九二九年はこのレコード熱がもっとも猖獗(しょうけつ)をきわめた年であって...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...流行感冒が猖獗で家族も臥蓐しているといったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...体温は平熱なれど目下流行感冒猖獗の折から...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...アメリカの花どもがいよいよ猖獗(しょうけつ)して...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...感冒の猖獗日に増して」と必ず卦紙一二枚は時候見舞と「憚りながら拙宅一同も無事消光つかまつり居り候故偏へに御休心下され度候」といふ慇懃な御挨拶です...
牧野信一 「月あかり」
...彼らの間に猖獗(しょうけつ)を極めた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この病気は彼らの間に恐るべく猖獗しており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...下層階級の間で主として猖獗を極めると書いて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...径五寸の田虫が地図のように猖獗(しょうけつ)を極(きわ)めていた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...汝南地方は黄匪(こうひ)の猖獗(しょうけつ)にまかせ...
吉川英治 「三国志」
...逆徒の猖獗(しょうけつ)にまかせて現状に至る――という状態です...
吉川英治 「三国志」
...――去年あたりからにわかに猖獗(しょうけつ)をみせてきた例の踊る宗教――時宗(じしゅう)の阿弥(あみ)仲間へはいるものが...
吉川英治 「私本太平記」
...勢いますます猖獗(しょうけつ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...疫痢(えきり)の猖獗(しょうけつ)にはかてません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いま東京中に猖獗(しょうけつ)している嗜眠性脳炎を病理学的にやろうとしたのが間違いなのさ...
蘭郁二郎 「睡魔」
便利!手書き漢字入力検索