...私はこの意外な答に狼狽(ろうばい)して...
芥川龍之介 「開化の良人」
...思わず狼狽(ろうばい)の視線を飛ばせた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...それはどうだね」隆夫はなぜか狼狽(ろうばい)の色を見せ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...李剛 (狼狽を隠して)言葉の表面? 何のことです...
林不忘 「安重根」
...まだほんの一週間なんですからねえ(彼はますます狼狽してきた)...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ドイツの正直な出版者らはそれに時々狼狽(ろうばい)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...にわかに良人(おっと)の眼つきかクリストフの眼つきかが彼女を狼狽(ろうばい)さした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この時の狼狽(あわ)て方は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つか二つか離れて居るのがひよつこり人を見ると非常に狼狽して草村を跳ねて逃げて行く...
長塚節 「鉛筆日抄」
...大あわてに狼狽(あわ)てたすえ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...狼狽していい理由を...
牧逸馬 「運命のSOS」
...驚いたり狼狽(ろうばい)したようすは少しもなく...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...甚だしく狼狽していたが...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...悩乱狼狽の後ろ姿...
吉川英治 「剣難女難」
...おどろいたのは蛾次郎太夫(がじろうだゆう)で手のうちの玉(たま)をとられたという文字どおりに狼狽(ろうばい)して...
吉川英治 「神州天馬侠」
...よほど何か狼狽(ろうばい)しているとみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...はやく医者を」狼狽した人々は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は狼狽に似た驚きを覚えたのである...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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