...彼女はこの「ええ」の中にはっきり彼の狼狽(ろうばい)を感じた...
芥川龍之介 「春」
...「何故那(あんな)に狼狽(うろた)へたらう?」恁う自分で自分に問うて見た...
石川啄木 「鳥影」
...非常に狼狽した危険感から...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...入道さまの見苦しい狼狽振りと較べて...
太宰治 「右大臣実朝」
...「まあ!」私は狼狽(ろうばい)しはじめました...
太宰治 「恥」
...私の狼狽と敗北の色はさすがに隠す由もないと見えて...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...愚僧も狼狽(ろうばい)の余り...
永井荷風 「榎物語」
...熊もまた狼狽しているものに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...五月十六日朝の官軍上野攻めで狼狽(あわ)てた...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...……よほど狼狽てたと見えて衣が左前……」「いや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...突然その夫を狼狽(ろうばい)させたくなって...
堀辰雄 「菜穂子」
...そう狼狽(うろた)えなさんな...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...一匹の大きな黒蟻が狼狽して駈けまわっていた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...かなり狼狽した様子で...
吉川英治 「江戸三国志」
...前後に乗っていた警官たちは、狼狽しながら、かつ怖れながら、「こらッ」と、中へはいった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...郭(かくし)は非常に狼狽した...
吉川英治 「三国志」
...彼はなかなか狼狽などはしていない...
吉川英治 「私本太平記」
...いや狼狽(ろうばい)のひまもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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