...南は美濃国に境道一にして口狭し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼が天下を狭しとするの雄心は...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...活動写真の広告は壁も狭しと店先に張りならべられた...
有島武郎 「お末の死」
...讃岐一国を狭しとして阿波(あわ)の徳島...
太宰治 「新釈諸国噺」
...大川狭しと漕ぎ出した幾艘の花見船や...
谷崎潤一郎 「幇間」
...天下を狭しとするの雄心を生じたるが如きは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...竜之助一人を泊めて狭しとするでもなかろうに...
中里介山 「大菩薩峠」
...天上界も狭しとばかり荒れ狂うた...
中島敦 「悟浄歎異」
...大道狭しと漫歩しているのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...向うから大勢の壮士が長い大小を横たえて大道狭しと遣(やっ)て来る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...虎と一しょに天幕狭しと転げ廻る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...大道狭しと肩で風を切つてはおし歩き...
牧野信一 「武者窓日記」
...競つて彼らはルパシカ姿に扮(いでた)つては大道狭しと闊歩した...
正岡容 「大正東京錦絵」
...漁家千戸道路狭し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...所狭しと並んだ田舎料理を盛んにパク付いては...
夢野久作 「笑う唖女」
...猶(なほ)卑(ひく)し、今立つ所、猶(なほ)狭し、今見る所、天(あま)つ日も多くは射(さ)さず、寒きこと二月の如(ごと)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...手拍子あわせながらこの城楼第一の大広間も狭しとばかり...
吉川英治 「上杉謙信」
...この平原も狭しとまで...
吉川英治 「新書太閤記」
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