...ちびりちびりと独酌の格...
泉鏡花 「婦系図」
...川津は笑わずに独酌で盃をあおっていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...独酌(どくしゃく)でグイグイひっかけた...
海野十三 「疑問の金塊」
...其中漫筆独酌の味...
種田山頭火 「其中日記」
...ひよろ/\(何しろ昨日の朝食べたきりだから)散歩する、ついでに学校に寄つて新聞を読んでゐたら、ひよつこり樹明君(何といふ幸福、実は遠慮して逢はないでゐたのだ!)、遠慮しないで米を貰ふ、酒と魚とを買つて貰ふ、後から来るといふので、庵中独酌、待つてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...そして心ゆたかに独酌のよさを味つた...
種田山頭火 「其中日記」
...」市木さんは昼間から独酌してることも稀ではなかったが...
豊島与志雄 「絶縁体」
...コップになみなみと独酌の...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちびりちびり独酌しながら彼は静かに糸を垂れてゐるかも知れない――と薫は想像する...
原民喜 「地獄の門」
...たったひとりで独酌をやっているやつが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...――『祖父は泉水の隅の灯籠(とうろう)に灯を入れてくるとふたたび自分独りの黒く塗った膳の前に胡坐(あぐら)をかいて独酌(どくしゃく)を続けた...
牧野信一 「地球儀」
...――「祖父は泉水の隅の灯籠に灯を入れて来ると再び自分独りの黒く塗つた膳の前に胡坐を掻いて独酌を続けた...
牧野信一 「地球儀」
...何しろ、独酌で、飲んでいるうちに、御禁制の窖に、お初に酌をさせに下りて来ようと思い立つまで、ほのぼのとしてしまっていた彼だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...独酌むしを聞候外いたしかたなく候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書を裁した十四日前に予測した如き「独酌」にはならなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...村醪独酌醺然後...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...独酌の趣を咏(えい)じた作品が古くからあったようだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...父ばかりが飽くなき独酌をつづけてい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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