...他人(ひと)の世話にはならない」こう独言(ひとりごと)を言いつつ省作は感に堪(た)えなくなって...
伊藤左千夫 「春の潮」
...やがて姫が独言(ひとりごと)の様に呟く...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...妙ななぞみたいな独言をしたばかりだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もう来ないかも知れないなあ』張氏は半分独言(ひとりごと)のように...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...何ぞそれ」と彼は独言(ひとりご)った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...まさかあの四人がウェルキンの手下ではあるまい」と彼は独言をいった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...誰か抜いて下さる方があればいいのに」お銀様は独言(ひとりごと)を言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」と独言に孔子が呟(つぶや)くのを聞いた時...
中島敦 「弟子」
...面宛(つらあて)半分に下宿をしてくれよう……」ト肚(はら)の裏(うち)で独言(ひとりごと)をいうと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...独言(ひとりごと)のように叫んだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...云ひたくもない独言を放つて...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...「――変な形に出来たこと」と独言した...
宮本百合子 「雲母片」
...と独言(ひとりごと)のように言っているのに源氏は答えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...秋の夜の月毛の駒(こま)よ我が恋ふる雲井に駈(か)けれ時の間も見んと独言(ひとりごと)が出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分で自分を責めるような独言を言っていたのである...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...折々解からない解からないと独言(ひとりごと)を云っているのだよ...
夢野久作 「白髪小僧」
...ウハフハフハフハフィット……と……何だろう一体……嘔きよるらしいが……まだ虎列剌(コレラ)の出る時候じゃないようだが……」こんな独言(ひとりごと)を云っているうちに患者はもう...
夢野久作 「霊感!」
...山に籠ってからの独言のくせも出て...
横光利一 「旅愁」
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