...ひどく感心のていで独言(ひとりごと)をいっている...
海野十三 「宇宙戦隊」
...そして独言(ひとりごと)をいった...
海野十三 「共軛回転弾」
...お額にじつとり汗をおかきになつて……」おくみは独言(ひとりごと)のやうに口の中でかう言ひながら...
鈴木三重吉 「桑の実」
...気狂いでもない限り人間は滅多に独言などは云わないもので...
戸坂潤 「社会時評」
...『夢酔独言』というのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その書の標題は前出の如く「夢酔独言」という...
中里介山 「大菩薩峠」
...思うような眉(まみえ)や鼻ができるものだな」と自分はあんまり感心したから独言(ひとりごと)のように言った...
夏目漱石 「夢十夜」
...面宛(つらあて)半分に下宿をしてくれよう……」ト肚(はら)の裏(うち)で独言(ひとりごと)をいうと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...(半ば独言(ひとりごと)のように...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...私はすっかり鸚鵡の始末を忘れていたよ」女中は独言をいいながら...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...半ば独言(ひとりごと)のやうに...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...――いい艶だな」日下部太郎は皿を調べながらだんだん独言のように呟いた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...「かわいそうだ」と長く声を引いて独言(ひとりごと)を言っているのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...色変はる浅茅(あさぢ)を見ても墨染めにやつるる袖(そで)を思ひこそやれこれを独言(ひとりごと)のように言う薫であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...独言に仰せられましたところが...
柳田國男 「日本の伝説」
...折々解からない解からないと独言(ひとりごと)を云っているのだよ...
夢野久作 「白髪小僧」
...山に籠ってからの独言のくせも出て...
横光利一 「旅愁」
...如何ともし難い」なかば独言(ひとりごと)するようにいった...
吉川英治 「黒田如水」
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