...金はなくても立派に独立して働けるであろう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...俳諧の発句が独立して今日の俳句になったのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...間もなく独立して呉服商を営み...
太宰治 「帰去来」
...この山系とは独立して右のかたはるかにそびえている雄大な山塊は八が岳であろう...
寺田寅彦 「軽井沢」
...その歴史性自身が物質的地盤から独立して抽象化されているから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...実験的観測に於ける対象はそれ自身独立しては観測され得ず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...習慣や道徳意識の歴史的消長からは独立して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...勿論このような独立な規範性を見出し得たにしてもそれによって感覚が直観空間から完全に独立して了うと云うのではない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...写真がみずから独立して...
中井正一 「壁」
...山水画は全く独立して絵画の主流をなした...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一日も早く君に独立して貰いたいでしょうがね」「そうかも知れませんな」「君は余っ程気楽な性分と見える...
夏目漱石 「それから」
...ところが、この一般公衆のイデオロギイなるものが、独立して存在し、進化し、発展してゆくものではない...
平林初之輔 「文学方法論」
...上河内の頂上は国境稜線からやや東に独立している...
松濤明 「春の遠山入り」
...わたしゃア独立して美術家になるわ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...あるいは全く独立している人もありましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...独立して生活しよう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...各独立してその固有の動的表現をなし得たり...
夢野久作 「鼻の表現」
...一時は独立して遠征を企てようとしたほどであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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