...一日も早く倉地氏の保護から独立して世評の誤謬(ごびゅう)を実行的に訂正し...
有島武郎 「或る女」
...独立して勃然(ぼつぜん)と帝国の新運命を開くに至ったゆえんである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...亜米利加(アメリカ)合衆国が英国より独立して段々国が勃興するに付いてどういう地位をもつに至るか...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...津軽氏独立して南部氏と境を接して長く相敵視するの間柄となつた...
太宰治 「津軽」
...けだし彼女は検校の生前すでに実力を認められいつにても独立して差支(さしつかえ)ないよう許可を得ていたことと思われる検校は己(おの)れの名の一字を取って彼女に春琴という名を与え晴れの演奏の時しばしば彼女と合奏したり高い所を唄(うた)わせたりして常に引き立ててやっていたされば検校亡(な)き後に門戸(もんこ)を構えるに至ったのは当然であるかも知れぬ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...編集や配布は必ずしも完全に自社の手元で独立しているのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...批評が制作から或る意味に於て完全に独立してしまうと...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...内閣から独立している軍の権能のようなものは元来有たないのだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それ自身又独立して「探偵小説」としての分野を展開している...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...少なくとも独立してやって行ってくれなくっちゃこっちも困る...
夏目漱石 「こころ」
...彼女の有(も)っている善悪是非の分別はほとんど学問や経験と独立している...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ところが、この一般公衆のイデオロギイなるものが、独立して存在し、進化し、発展してゆくものではない...
平林初之輔 「文学方法論」
...一身独立して一国独立すること前条に言えるごとく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるいは全く独立している人もありましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...はたまた独立して一つの流行の端緒(たんしょ)を作ったかは...
柳田国男 「海上の道」
...何れも人間からは独立して...
柳田國男 「どら猫観察記」
...独立してゆくものの切迫した...
横光利一 「旅愁」
...デザインに関する限りいくつかの大部屋は相互に独立していた一方...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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