...やや右翼前方に独立して...
海野十三 「空襲葬送曲」
...間もなく独立して呉服商を営み...
太宰治 「帰去来」
...娘の気象を知っている親達はやむをえず黙許(もっきょ)の形にしておいたと見えるかくして主従とも相弟子とも恋仲(こいなか)ともつかぬ曖昧(あいまい)な状態が二三年つづいた後春琴二十歳の時春松検校が死去したのを機会に独立して師匠の看板を掲(かか)げることになり親の家を出て淀屋橋(よどやばし)筋に一戸(いっこ)を構えた同時に佐助も附(つ)いて行ったのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...独立して仕事をやる積りだ」「仕事の方へみんなお金を注ぎ込んじまっちゃイヤだわよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この作と作者とは、何ういふ関係にゐるか、即いてゐるか、それとも離れてゐるか、独立してゐるか、それとも独立してゐないか...
田山録弥 「小説新論」
...之に反して何がそのような特殊の表示形態から独立して「真なるもの」であるか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...両価値は単に夫々勝手に独立している二つの価値ではあり得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...往々にして人から独立して存在するものであり...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...恋愛はそれ自身として独立していないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それ自身又独立して「探偵小説」としての分野を展開している...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...感情から独立して有るとの相違にすぎず...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一父独立して衆母は群を成せり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人間の意思から絶対に独立している限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...上は学校を終らないで独立してしまい...
柳田国男 「故郷七十年」
...独立して生活しよう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...言葉を換えて云えば「鼻の表情」とでもいうべきものが独立して研究されたという事を未だ嘗(かつ)て一度も承わった事が無いのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...広東(カントン)が独立して以来俄(にはか)に断髪者が殖えたので剪髪(せんぱつ)店が大繁昌である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ために彼は父から独立して...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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