...純次の部屋にあててある入口の側の独立した三畳の小屋にはいってほっとした...
有島武郎 「星座」
...たとえば俳優の演技にしてもそれ自身独立した評価をくだされるというようなことは近ごろはほとんどないことである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...縦令(たとい)この地域は狭隘(きょうあい)であり磽(こうかく)であっても厳として独立した一つの王国であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それぞれ独立した短い笑話のいくつかの結合からなっている...
高見順 「如何なる星の下に」
...各階がそれぞれ独立した貸室になっている...
高見順 「いやな感じ」
...それから独立したわけだ...
高村光太郎 「回想録」
...押入れも床の間も廻り縁もついた立派に独立した部屋だったのです...
辻潤 「書斎」
...所謂哲学から或る特定な意味で独立したのは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...単に知識としての知識(実践から独立した孤城の主としての知識)の内には求めることが出来ず...
戸坂潤 「科学論」
...伝承的な惰性や又学者社会の習慣的な約束から全く独立した思惟...
戸坂潤 「読書法」
...二つは一応夫々独立した立場に立っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之から比較的独立した言論家に過ぎないという点に注意する必要があるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかしバビロニア文明の採用は決して独立した活動にたいして...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...または独立した玉石であるか...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...三つの独立した部屋に成り上り...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...独立した芸術を形造っているのと同じ関係である...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...山城綴喜(つづき)郡宇治田原村大字岩山字山下は明治七年まで独立した一村であった(郡誌)...
柳田國男 「地名の研究」
...小さな独立した大陸を形作ると考えていた――とはいささか性質を異にするという我々の信念を裏付けるものだった(*5)...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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