...独立した絵本と違って挿画は本文に従属するのみならず図柄の意匠配置等は通例作者の指揮に待つを常とするから画家は従位にあって主位に居るべきものではない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...そして奥御殿のある所は独立した一つの丘になっていて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...猶独立した自己があるやうな気がした...
田山録弥 「小説新論」
...或る時代の様相がそれぞれ独立した意味のあるものでないことを注意しなくてはならぬのである...
津田左右吉 「日本精神について」
...この問題がそれだけで独立した可なり困難な課題であるばかりではなく...
戸坂潤 「科学方法論」
...之から比較的独立した言論家に過ぎないという点に注意する必要があるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それが一個独立した作品として無条件に蒙るべき正当な批判を...
豊島与志雄 「月評をして」
...カントでは個人の知情意の三つのものはそれぞれ独立した体系であったのであるが...
中井正一 「美学入門」
...次に内容と全く独立した...
夏目漱石 「虚子君へ」
...金とは独立した不愉快のために好い顔が出来ないのです...
夏目漱石 「道草」
...他人の恋愛問題と自分のそれとは全然個々独立したもので...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...本堂の裏に三棟独立した堂宇があり...
宮本百合子 「金色の秋の暮」
...他にも独立した家があったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...上の二人が独立したので...
柳田国男 「故郷七十年」
...疑もなくもとは独立した女性の職務であったのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...総督府が独立した官制になっているのだからドウにも手のつけようがない……ヘエー……そうかなあ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...それだけで独立したものとして観察するに慣れていたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...独立した「当に観ずべし」(Schauensollen)である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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