...そして独断的な淑女から妨げられるだらうと云ふ事を納得させた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...我輩の様なこんな独断的な男は...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...この上に「かな」留めにしては言いおおせ言い過ぎになってなんの余情もなくなり高圧的命令的独断的な命題になるのであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...幾分か独断的なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この条件は別に何も独断的な手続きに限られるのではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...極めて独断的な想定だと見做される(なぜそんなものをカントが持ち出したか気が知れないと考える...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...随分独断的な話であるが...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...けれども彼女は津田が最初に考えたほどこの点において独断的な暴君ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...然らざれば主観的な独断的な解釈に陥るを免れない...
西田幾多郎 「読書」
...これが厳しく独断的な捜査であることを否定するものは殆ど存在しない...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...すこぶる独断的なものであり...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...即ち、このような断定的な表現は、対象についての目下の見方によって余儀なくされたのであり、独断的な精神、つまり、自身の判断についての独断的な考えを、少しも含まないことを明言する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...『ル・ソレイユ紙』の独断的な無知にもかかわらず...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...こういう独断的な先達者にひきまわされることは...
本庄陸男 「石狩川」
...もし独断的なら物をじかに見ていない証拠であってもともと直観ではあり得ないのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...私たちのこの見方が単に独断的なものでないという事は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そこでこのような架空(かくう)な独断的な国家起源論では満足できないので...
矢部貞治 「政治学入門」
...われわれがより個性を尊重するとき明瞭に独断的なものである...
横光利一 「新感覚論」
便利!手書き漢字入力検索