...銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...したがって小資本の国は独力で戦争ができなくなり...
伊丹万作 「一つの世界」
...群馬県人左部(さとり)彦次郎を助手として独力で被害調査に着手していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「どうして独力で生活できないのだろうね...
太宰治 「秋風記」
...それも、決して独力で、とは言わない...
太宰治 「創作余談」
...文学的表象が独力で理論体系を打ち立てる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...独力で孜々として今日の地位を築いてこられたことも...
豊島与志雄 「道標」
...それからその向い側に川上音次郎が独力で拵えはしたが借金のカタになったりして因縁附の「改良座」という洋式まがいの劇場もあってそこで裁判劇などを見たこともあったが役者の名前などは一切記憶していない...
中里介山 「生前身後の事」
...米友の独力で無難に進んだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれだけの人間学を独力で世間から習得し...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...独力で家門挽回の大事をなすには...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「若松実業新聞」を独力で発行している...
火野葦平 「花と龍」
...しかもこの場合は妻が独力で私たちの生活のために待合を営業したのであって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...だがそれは独力では無理だ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...独力で集められた程の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...僕は飽(あ)く迄も独力で研究したかったんだがなあ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ようやく独力で探しあてた一室である...
横光利一 「夜の靴」
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