...銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...群馬県人左部(さとり)彦次郎を助手として独力で被害調査に着手していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...独力で文明を進める外に道はない...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...そのうちの商業的なものはわたしが独力ではじめたのです...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それも、決して独力で、とは言わない...
太宰治 「創作余談」
...今の店を独力で経営するようになって...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...須崎村の植木師宇田川総兵衛なる者が独力で百五十株ほどを長命寺の堤上に植つけた...
永井荷風 「向嶋」
...橋本君はこれは独力では手がつかぬ...
永井隆 「長崎の鐘」
...諸侯の力を借りずに独力でもって大事を行うほどの実力を持っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...独力で今日の地位に驀進(ばくしん)しただけのもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハッサルが医療のかたわら多数の商品を殆ど独力で分析した724ページの大冊である...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...国宗は独力でやつと職をみつけたものの...
林芙美子 「愛する人達」
...最高の裁判官も独力ではなしとげることはけっしてできないでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...日本では難解の『啓蒙』に基づいて独力で天元術を理解し得たのは...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...小山君夫婦があればこそ僕にこういう幸福が来たけれども朋友の尽力がなければ僕の独力では到底お登和さんを得られない」と誠実なる人だけに朋友の情誼(じょうぎ)を感ずる事深し...
村井弦斎 「食道楽」
...こういう独力で御先祖になり得た人があったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...だがそれは独力では無理だ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...独力で格安な品物を仕入れては仲間に売る...
夢野久作 「爆弾太平記」
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