...銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...群馬県人左部(さとり)彦次郎を助手として独力で被害調査に着手していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...独力で工夫した部分は殆ど一つもない...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...お前が独力でやるよりも遥かに有利にお前の運命を左右することが出来るのじゃ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...また独力で勉強もしまして...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...独力で学資を出してやってるという...
豊島与志雄 「好意」
...倒れた板塀を市木さんが独力で立て直してるのを...
豊島与志雄 「絶縁体」
...須崎村の植木師宇田川総兵衛なる者が独力で百五十株ほどを長命寺の堤上に植つけた...
永井荷風 「向嶋」
...それからその向い側に川上音次郎が独力で拵えはしたが借金のカタになったりして因縁附の「改良座」という洋式まがいの劇場もあってそこで裁判劇などを見たこともあったが役者の名前などは一切記憶していない...
中里介山 「生前身後の事」
...彼は独力で己(おの)れを支えていったのです...
夏目漱石 「こころ」
...一方幕府にたいしては今度は独力で浪人やそれに味方する大名にたいして...
服部之総 「尊攘戦略史」
...国宗は独力でやつと職をみつけたものの...
林芙美子 「愛する人達」
...あなたはこれから、独力で、えらいやつに立ち向かうことになるんだが、見かけよりは、しっかりしているようだから、たぶん……うまく、やるでしょう」「そんな謎みたいなことばかり言っていないで、わかるように話してください……愛一郎や秋川氏の話がでたけど、あのひとたちにも、関係のあることなんですか」「もちろん」「秋川夫人の古い恋文にも?」中村は、キラリと目を光らせた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...一年か二年この東京の大学で勉強したらすぐ復(ま)た土佐へ帰って独力で植物の研究に従事しようと思って居り...
牧野富太郎 「植物記」
...一年か二年この東京の大学で勉強したらすぐまた土佐へ帰って独力で植物の研究に従事しようと思っており...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...僕は飽(あ)く迄も独力で研究したかったんだがなあ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...独力で格安な品物を仕入れては仲間に売る...
夢野久作 「爆弾太平記」
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