...群馬県人左部(さとり)彦次郎を助手として独力で被害調査に着手していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それも、決して独力で、とは言わない...
太宰治 「創作余談」
...今度は立派に独力でやつてみなければ...
辻村もと子 「早春箋」
...独力で水から脱することを彼に得さしはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...独力で孜々として今日の地位を築いてこられたことも...
豊島与志雄 「道標」
...橋本君はこれは独力では手がつかぬ...
永井隆 「長崎の鐘」
...諸侯の力を借りずに独力でもって大事を行うほどの実力を持っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...独力で今日の地位に驀進(ばくしん)しただけのもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち独力で或る一つの発明をして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...彼は独力で己(おの)れを支えていったのです...
夏目漱石 「こころ」
...あなたはこれから、独力で、えらいやつに立ち向かうことになるんだが、見かけよりは、しっかりしているようだから、たぶん……うまく、やるでしょう」「そんな謎みたいなことばかり言っていないで、わかるように話してください……愛一郎や秋川氏の話がでたけど、あのひとたちにも、関係のあることなんですか」「もちろん」「秋川夫人の古い恋文にも?」中村は、キラリと目を光らせた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...独力で家門挽回の大事をなすには...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「若松実業新聞」を独力で発行している...
火野葦平 「花と龍」
...しかもこの場合は妻が独力で私たちの生活のために待合を営業したのであって...
牧野富太郎 「植物記」
...なぜって、明治のころ、わが国の植物学者が、植物を採集して来ては、それを自分で学名がつけられないので、標本を一々外国に送っては、向うの先生に学名をつけてもらっていたころ、牧野博士が出現して、はじめて独力で、どしどし新学名をつけられ、後世の学者はそれを真似るようになったんだし、現に、いま六千種からある日本の植物のうち、千五百種以上の学名は、博士がたった一人で名づけ親になっているといわれているんだからね...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...」それからあと、もう少し年を重ねてから、おれは独力で、ピアノの奏法といったようなものを覚え込んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...国男もこれからは全く独力です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕は飽(あ)く迄も独力で研究したかったんだがなあ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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