...銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...「どうして独力で生活できないのだろうね...
太宰治 「秋風記」
...今度は立派に独力でやつてみなければ...
辻村もと子 「早春箋」
...倒れた板塀を市木さんが独力で立て直してるのを...
豊島与志雄 「絶縁体」
...須崎村の植木師宇田川総兵衛なる者が独力で百五十株ほどを長命寺の堤上に植つけた...
永井荷風 「向嶋」
...独力で私が脱出して撮影室にあらわれたところへ施先生が顔を見せ...
永井隆 「長崎の鐘」
...諸侯の力を借りずに独力でもって大事を行うほどの実力を持っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...独力で今日の地位に驀進(ばくしん)しただけのもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち独力で或る一つの発明をして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...彼は独力で己(おの)れを支えていったのです...
夏目漱石 「こころ」
...あれだけの人間学を独力で世間から習得し...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...私は独力でこの事業を守らねばならなかった...
火野葦平 「糞尿譚」
...一年か二年この東京の大学で勉強したらすぐまた土佐へ帰って独力で植物の研究に従事しようと思っており...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...」それからあと、もう少し年を重ねてから、おれは独力で、ピアノの奏法といったようなものを覚え込んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...人間が独力で立派に生きぬくことを理想としている人間主義者である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう独力で御先祖になり得た人があったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...それらは総て独力で妻や子供を春婦にして得た金だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...ようやく独力で探しあてた一室である...
横光利一 「夜の靴」
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