...したがって小資本の国は独力で戦争ができなくなり...
伊丹万作 「一つの世界」
...独力進歩の根底なる研究心の養成は...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...今度は立派に独力でやつてみなければ...
辻村もと子 「早春箋」
...お前が独力でやるよりも遥かに有利にお前の運命を左右することが出来るのじゃ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...独力で学資を出してやってるという...
豊島与志雄 「好意」
...橋本君はこれは独力では手がつかぬ...
永井隆 「長崎の鐘」
...諸侯の力を借りずに独力でもって大事を行うほどの実力を持っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち独力で或る一つの発明をして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...一方幕府にたいしては今度は独力で浪人やそれに味方する大名にたいして...
服部之総 「尊攘戦略史」
...独力で家門挽回の大事をなすには...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...私は独力でこの事業を守らねばならなかった...
火野葦平 「糞尿譚」
...傍ら同州カルファックス Calfax に独力療養所を経営す...
牧逸馬 「土から手が」
...しかもこの場合は妻が独力で私たちの生活のために待合を営業したのであって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...なぜって、明治のころ、わが国の植物学者が、植物を採集して来ては、それを自分で学名がつけられないので、標本を一々外国に送っては、向うの先生に学名をつけてもらっていたころ、牧野博士が出現して、はじめて独力で、どしどし新学名をつけられ、後世の学者はそれを真似るようになったんだし、現に、いま六千種からある日本の植物のうち、千五百種以上の学名は、博士がたった一人で名づけ親になっているといわれているんだからね...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...小山君夫婦があればこそ僕にこういう幸福が来たけれども朋友の尽力がなければ僕の独力では到底お登和さんを得られない」と誠実なる人だけに朋友の情誼(じょうぎ)を感ずる事深し...
村井弦斎 「食道楽」
...これに反して市会議員となると何もかも独力で成り上ったのだから堂々たるものだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...独力で格安な品物を仕入れては仲間に売る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...それらは総て独力で妻や子供を春婦にして得た金だ...
横光利一 「欧洲紀行」
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