...したがって小資本の国は独力で戦争ができなくなり...
伊丹万作 「一つの世界」
...されば真に国の将来を慮(おもんぱか)り、独力によって、どこまでも文明を進め得るようにと望むならば、英断をもってその妨げとなるべき事柄を除くことが、まずもって必要であろう...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...此の点を充分に考へて将来独力で...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...各々維新の大業を以て自己の独力に依りて成したるものゝ如くに思惟したりしやも知る可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...独力で弟を救わなければ名誉にかかわると考えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...諸侯の力を借りずに独力でもって大事を行うほどの実力を持っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井甚三郎の独力になるこの西洋型の船の模造は...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は独力で己(おの)れを支えていったのです...
夏目漱石 「こころ」
...独力その運命の開拓に健闘していた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...最高の裁判官も独力ではなしとげることはけっしてできないでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...えらいやつに独力でたちむかうことになるといった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...一年か二年この東京の大学で勉強したらすぐまた土佐へ帰って独力で植物の研究に従事しようと思っており...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...人間万事独力独行さ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...兄といふのが独力で小資本の工場を始めてから彼女の良人(をつと)も其の方へ行つて一緒にやることになつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...こういう独力で御先祖になり得た人があったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...独力で日本をリードしようと試みて来た人間である事は事実である...
夢野久作 「近世快人伝」
...僕は飽(あ)く迄も独力で研究したかったんだがなあ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...独力を奈何(いかん)せん……と人知れず哀号(アイゴー)を唱えているところへ又...
夢野久作 「爆弾太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??